戦い始めた主人公ですが、支配されていた時間はあまりにも長すぎました

これから自分らしく生きたとしても、今まで無駄にした時間は取り返せません。

今まで支配し続けてきた相手を恨む気持ちは、もちろんあるでしょう。

しかし、それ以上に行動を起こさずに時間を無駄にしてきた自分への怒りもあるのではないでしょうか。

やり場のない怒りを感じます。

それでも、行動を起こすのに遅すぎるということはないのです。

失敗を恐れない

And I know I may end up failing too
But I know you were just like me with someone disappointed in you

出典: Numb/作詞:HAHN JOE,SHINODA MIKE,DELSON BRAD,FARRELL DAVID,BOURDON ROBERT G,BENNINGTON CHESTER CHARLES 作曲:HAHN JOE,SHINODA MIKE,DELSON BRAD,FARRELL DAVID,BOURDON ROBERT G,BENNINGTON CHESTER CHARLES

【訳】

私が失敗する可能性があるのもわかっている

でも私と同じようにあなたに失望した人がいるのも知っている

失敗する可能性

支配から解き放たれたからといって、必ずしも全てが上手くいくわけではありません

そのことは主人公もよくわかっています。

もし失敗したら、「言う通りにしていれば良かったのに」と言われるかもしれません。

しかし、指示通りに動いていれば絶対に失敗しないというわけでもないのです。

失敗することも含めて、主人公が望んでいる自分らしい人生なのではないでしょうか。

相手も完璧ではない

主人公に指示している相手も、決して完璧な人物というわけではありません。 

相手だって誰かに失望されているのです。

例え失敗したとしても、そんな相手にとやかく言われる必要はないと思っています。

期待を押し付ける相手

誰が期待を押し付けるのか

この曲の中で、主人公に自分の期待を押し付けている相手は誰なのでしょうか。

歌詞の中では明確にされていません。

しかし、主人公を自分と同じようになってほしいと思っていることから、親などの身内と推測できます。

または何かの師匠と弟子の関係かもしれません。

主人公を自分の後継者と考えている間柄なのでしょう。

相手にも悪気はない

主人公の目線では、相手は自分を追い詰める憎い相手です。

しかし、相手も嫌がらせの気持ちだけでそうしているわけではないでしょう。

恐らく、相手は人生の中でそれなりの成功を収めている人物です。

だから、主人公にも自分と同じように成功してほしいと思っているのではないでしょうか。

自分がしてきた無駄な苦労をさせずに、最短距離で成功できるようにと思っているのです。

残念ながら思いまでは伝わらず、支配という結果しか見えていません。

いつか主人公にも期待をかける相手ができたとき、初めて相手の真意がわかるのでしょう。

年代を問わず共感できる曲

周囲からの過剰な期待に押しつぶされそうな感覚は、誰もが覚えがあるはずです。

【Numb】はそのやり場のない気持ちを歌っていました。

若い頃は期待をかけられる側の気持ちがよくわかるでしょう。

そして、年齢が上がれば期待をかける側の気持ちもわかってくるのではないでしょうか。

テーマが重く、すっきりとハッピーエンドで終わる歌ではありません。

しかし、年代を問わず共感できる部分があるということが、長い間聴かれ続ける一番の理由なのでしょう。

「Numb/Encore」で共演しているJay-Zの妻は、アーティストのビヨンセです。

残念ながらLinkin Parkと直接共演はしていません。

しかし、2009年のサマーソニックでは両者共にヘッドライナーを務めました。

ぜひビヨンセの楽曲もチェックしてみてください。