人を信じるための強さとは?

浜崎あゆみ【Trust】歌詞を解釈♪もう迷わないで!一番大切なこと…教えてくれる人に出会ったら…の画像

誰かを心から信頼するとはどういうことか。

浜崎あゆみ『Trust』を聴くと、そんなことを考えさせられます。

人を信じるためにはまず、自分自身のことを信じる必要があるでしょう。

信頼とは心の強さのうえに成り立つものなのかもしれません。

そしてその強さは人との関わりの中でしか築けないものなのでしょう。

正解のない問いにぶつかっても、自分の頭で考え、自分の言葉で答えを出す。

答えを探す最中には、自分の考えに疑問を抱いたり、自信を失くしたりすることもあるはずです。

そんな時、「迷わないで」と一言声をかけてくれる人がいたのなら...。

その言葉が自分を信じる強さに変わり、やがては他人への信頼に繋がっていくでしょう。

支えてくれる人へ

こちらの動画では『Trust』のMVを1番まで視聴することができます。

どことなく儚い色合いの光が印象的なMVとなっていますね。

しかしその儚さに包まれて歌う浜崎あゆみの瞳の奥からは、芯の強さのようなものを感じられます。

切ない時も寂しい時も、1人で立っていられる強さ。

それをこのMVでは表現しようとしているのかもしれません。

しかし歌詞を聴けば分かるように、1人で立っていられる強さとは誰かとの繋がりの中で築かれるものです。

浜崎あゆみがMVの中で度々空を見あげているのは、きっと自分を強くしてくれた誰かに向けて歌っているから。

離れていてもその存在を強く感じられる。

そんな心の支えがあるからこそ、儚い光に包まれても強さを見失わずにいられるのでしょうね。

信じあうための努力

人との繋がりとは、助けあいの中で生まれるものではないでしょうか。

それぞれの弱さを補うようにいろいろな人と関わって、相手を理解しようと努力する。

そうすることで他人を信頼できるようになり、自分もまた相手から信じてもらえるようになります。

助けあい、信じあい、絆が生まれる。

それを疎かにしてしまっては、自分が助けてもらい時、誰にも助けてもらえなくなってしまうでしょう。

助けを呼んだところで誰もいない

赤い糸なんて信じてなかった
運命はつかむものだと思った
はやすぎる速度で取り巻く
世界にはいつしか疲れて
愛情を救いの手も求め続けたけど

出典: Trust/作詞:浜崎あゆみ 作曲:木村貴志

歌詞を見る限り、この曲の主人公はかなりの現実主義者であるようです。

現実主義者というとなんだか地に足のついたしっかりした人という印象を受けますね。

しかしこの曲の主人公はむしろ、社会の一員として生きることに疲れ果て、心身共に弱っていることが分かります。

誰でもいいから助けてほしい。

そう叫んでも、救いの手を差し伸べてくれる人はいません。

それはきっと主人公が誰のことも信用してこなかったからでしょう。

誰にも頼らず生きていくことが強さなのだと勘違いし、ついには1人ぼっちになってしまった。

主人公は今、前に進むことも後戻りすることもできず、暗闇の中で1人膝を抱えている状態なのかもしれません。

そんな主人公の前に、光を灯してくれる存在ははたして現れるのでしょうか?

救いの手を差し伸べてくれた人

どんな絶望的状況に陥っても、助けてくれる人はいるものです。

この曲の主人公にも、救いの手を差し伸べてくれる人がちゃんといました。

そして主人公は、その人から一番大切なことを教えてもらったようです。

誇れる自分になりたい

届きたい いつか私は私に
あなたから見つけてもらえた瞬間(とき)
あの日から強くなれる気がしてた
自分を誇ることできるから

出典: Trust/作詞:浜崎あゆみ 作曲:木村貴志

自分に届きたいとはどういう意味なのでしょう?

今までの自分は本当の自分ではなかったということか。

それとも理想の自分になりたいということか。

いろいろな解釈をすることができそうですね。

注目したいのは、主人公に光を与えてくれた「あなた」について。

その「あなた」こそが、主人公に信頼を教えてくれた人なのでしょう。

他人を信じられるようになった主人公は、また自分の足で歩いていけるようになりました。

「あなた」に出会って変われた自分をもう二度と見失いたくない。

主人公が「届きたい」のは、自分が誇れる自分なのかもしれません。

大切なこととは?