37枚目のシングルが「HEAVEN」
前作からわずか1ヶ月半ぶりのリリース!作詞は浜崎さんが手がける
「HEAVEN」は2005年9月に発売された浜崎さんの39枚目のシングル。
前作の「fairyland」より1ヶ月半振りのリリースで、この頃の浜崎さんの精力的な活動ぶりが伺えます。
作詞を他の曲同様、浜崎さん自身が手がけています。
この曲は2006年発売の7枚目のオリジナルアルバム『(miss)understood』と『A BEST 2 -BLACK-』および『A COMPLETE 〜ALL SINGLES〜』という二つのベストアルバムに収録されました。
オリコン週間1位を記録
着うたミリオンヒットも記録
この曲はオリコンの週間チャート1位、2005年9月度・10月度月間チャート3位、2005年度年間チャート23位を記録しました。
浜崎さん2度目の着うたミリオンヒットも記録しました。
さらに、CDは日本レコード協会認定のプラチナ、着うたはミリオン、着うたフルはゴールドのディスクも獲得。浜崎さんを代表するヒットソングとなりました。
カラオケの定番という方も多いのではないでしょうか。
映画「SHINOBI」の主題歌にも抜擢
戦乱の世を生きた徳川の忍の恋を描いた作品
映画「SHINOBI」は2005年に公開された歴史映画で女優の仲間由紀恵さん、俳優のオダギリジョーさんがダブル主演を務めています。
他にも女優の沢尻エリカさん、黒谷友香さん、俳優の椎名桔平さんなども共演している豪華なキャストの映画です。
徳川の時代が舞台のこの映画は、甲賀の忍の孫・弦之介(オダギリジョー)と伊賀の忍の孫・朧(仲間由紀恵)が恋に落ちるものの、徳川の策略で敵対しなければいけなくなってしまった切ない思いを、アクションも用いながら描いた作品です。
「HEAVEN」の歌詞は、この作品のあらすじに合うように、主役の二人の切ない恋心や強さ、優しさを表現するような内容になっています。
戦乱の世でも愛し合う二人の苦しみや葛藤、刹那的な感情が描かれているかのようです。
「HEAVEN」の歌詞を読み解く
愛する人を失ってしまった過去
最期に君が微笑んで
真っすぐに差し出したものは
ただあまりに綺麗すぎて
こらえきれず涙溢れた
あの日きっとふたりは愛に触れた
出典: HEAVEN/作詞:浜崎あゆみ 作曲:菊池一仁
始めから意味深な歌詞です。「最期」ということは恋人が死んでしまったのかもしれません。
映画「SHINOBI」の中でも徳川の戦乱の世を生きる忍が、命を落とす描写が度々出てきます。
「あの日きっとふたりは愛に触れた」と歌われていることから、Aメロの「真っすぐに差し出したもの」は愛情だったのかもしれません。
ピアノの悲しい旋律が歌詞とよくマッチして、より悲しげに聞こえてきます。
出会ったことは運命だったと確信
私達は探し合って
時に自分を見失って
やがて見つけ合ったのなら
どんな結末が待っていても
運命と呼ぶ以外他にはない
出典: HEAVEN/作詞:浜崎あゆみ 作曲:菊池一仁
自分を見失いながらも見つけ合い、どんな結末が待っていても「運命と呼ぶ以外他にはない」とはっきりと歌われています。
映画の中で、戦乱の世をお互いを求めて生き抜いた忍の姿が浮かぶような歌詞ですよね。
現実社会の中でも、どんな結末だったとしても「あれは運命だったな」と思えるような出来事や人との出会いはありますよね。
君が旅立ったあの空に
優しく私を照らす星が光った
出典: HEAVEN/作詞:浜崎あゆみ 作曲:菊池一仁