back number「one room」

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5thシングル「日曜日」収録

「one room」は、2012年5月に発売されたback numberの5枚目のシングル「日曜日」のカップリングとして収録された曲です。

まだまだback numberが若手バンドだったころのこのシングル。オリコン週間チャートでは24位とまずまずの注目度だったようです。

表題曲の「日曜日」は、ドラマ「スープカレー」の主題歌として起用されました。

大切な人との何気ない休日の幸せを描いた「日曜日」から打って変わって、続く「one room」の歌詞恋人との別れを描いた切ない物語となっています。

同名の公式ファンクラブ

back numberにはこの曲と同名の公式ファンクラブ「one room」があります。

会員登録をすることでブログやムービーが閲覧可能になるこのファンクラブには、年額制の「gold key」というランクがあります。

こちらに入会するとその証であるカギ型キーホルダー(会員番号とイニシャル付き)が発行されるとともに、限定イベントへの参加のチャンスや限定グッズの購入権など、多くの特典が得られるそうですよ。

歌詞の風景を読み解く

切ない光景が浮かぶ歌い出し

青いカーテンにぶら下がって
僕を見下ろしてる想い出たち
仕方がないだろう
僕は窓を開けて
春が終わった事を知った

それなのに人も家も空も
何も変わらない街が
悲しかった

出典: one room/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

「one room」の歌詞の舞台は、初夏の明るい風景です。シングルがリリースされた時期ともリンクしていますね。

暖かくなってきたこの季節の爽やかな雰囲気とは対称的に、主人公の寂しげな様子が伝わります。

優しく穏やかな春の終わりは、主人公にとっては、これから語られる「君」との関係の終わりでもありました。

「君」を失って自分だけが変わってしまったことが、何も変わらない街の様子と対比して綴られます。

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終わってしまった恋

今年の夏は花火に行こうね
君が残してくれたものを
見つける度思う
ああなぜ君を
信じられなかったのだろう

出典: one room/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

「花火に行こう」という、叶わなくなってしまった約束。

この曲は、いなくなってしまった「君」のことを想う失恋ソングです。

きっと曲の主人公と「君」は、「one room」で同棲していたのでしょう。そんな幸せな関係を壊してしまったのは「君を信じられなかった」という主人公の方のようです。

そのことに責任や後悔を感じながら、「君」に未練を持っている様子が伝わります。

二度と戻らないと
知っていながら
きっと捨てられず僕は
大切にしてしまうのだろう
なにもかも
なにもかも

出典: one room/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

「君」との幸せだった日々は二度と戻ってこない。そう分かっていながらも、「僕」は君への想いを断つことができません。

主人公にとっての「君」の存在の大きさ、「君」のことをどれだけ好きだったかが表れていますね。

「君」を忘れられずに

テーブルの上の傷ひとつに
君を見つけている現状では
新しい恋はまだできないだろう
きみはどうだろう

僕がいなくても大丈夫かい
少し広くなった部屋が悲しかった

出典: one room/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

ちょっとしたことから「君」を思い出してしまう「僕」。

2人で暮らしていた部屋の至るところに君の面影を感じてしまって、どこにも逃げ場がありません。

そんな場所の中では、とても気持ちを切り替えられないのでしょう。

新しい恋に進むどころか、「君」の方はどうしているのか気になりだしてしまいます。

もう恋人でもないのに「君」のことを考えてしまう。そんな姿がいじらしく映ります。

長く続いた恋からの失恋を経験した人の中には、主人公の喪失感の大きさが分かる人もいるのではないでしょうか。

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