どんちゃん騒ぎ!
踊り明かせ Rave-up tonight
メメント・モリはそいつがRight
Flash on and off 愛に優劣はない
ここに縛りはない
Drink! Sing! Dance! Shout!
昨日の二時から地獄まで
いいからさっさと唱和しろ!
Merry Christmas!!
出典: ブラッククリスマス/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
ここで楽曲の雰囲気がさらに変わりましたね。
ラップ調の台詞が大きな盛り上がりを見せてくれます。
画面いっぱいに映し出される歌詞もダイナミックです。
「Rave-up」とは「乱ちきパーティー」…つまり、どんちゃん騒ぎのこと。
「さぁ、騒げ騒げ!」というニュアンスで取り入れているのだと思います。
そして、「生きている今を思い切り楽しめ!」という趣旨の「メメント・モリ」。
続いて「優劣」をつけることで不幸を感じる人への解放を促します。
最後、どんちゃん騒ぎの末に放たれる「メリークリスマス」の言葉。
これらのフレーズからは「何かに縛られた感情を解き放つ」という思いが感じ取れます。
辛い現実から連れ去る
A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is …
「さらってやろうか」
出典: ブラッククリスマス/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
2度目のそらるサンタの台詞も強烈。
そらるファンにとっては素敵なプレゼントではないでしょうか。
悪い子をさらってしまうというブラックサンタクロース。
それにちなんだ発言なのでしょう。
ここでは「辛い現実から連れ去ってあげようか」という意味と解釈できます。
幸せに優劣を求めること
等しい幸せなんて
切り取ったケーキより曖昧さ
仮初の指切りで踊ろうよ
終わらない悪夢は Christmas Christmas
傷つくだけの世界を
正すのは黒いサンタクロースさ
泣き声を掻き消して鐘が鳴る
まだ淡々聖夜か何かに祈ってるの?
出典: ブラッククリスマス/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
幸せに「等しさ」や「平等性」を求めることについて言及していますね。
そもそも、その発想の根本には「他人と自分を比較してしまう」という状態が読み取れます。
「誰かより幸せか」という優劣で物事を判断すると、結局は幸福感を感じられないでしょう。
それをカットされたケーキの大きさを気にしているのと同じと表現しています。
しかも、ケーキのサイズよりも不確かなものである。
だからこそ、優劣に囚われてしまうといつまでも悪夢にうなされるように苦しみ続けるのです。
そんな人を正すためにブラックサンタクロース…いや、After the Rainは訪れます。
「周囲と自分を比べて、自ら不幸を掴み取っているんじゃないの?」と。
「祈る」という行為で現実逃避するのではなく、傷つけてくる世界をも受け止める。
それができたら、結果的にその人には本当の幸せを掴み取るチャンスが訪れるのだと思います。
全て受け止めるから
こびり付いた愛も不安も
その身も何だって委ねてごらん
今宵はding-dong ding-dong 明かさず 眠る
Happy X’mas Day
出典: ブラッククリスマス/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
胸に抱える様々な葛藤を僕らは受け止めるから、安心して解放していいよ。
そうAfter the Rainは言っているようです。
この楽曲からはAfter the Rainの信念も読み取ることができる気がしますね。
After the Rainというグループ名は「雨降って地固まる」という意味から由来しています。
そらるとまふまふは過去に大変な経験をすることが多かった者同士。
その経験を活かして、楽曲に乗せて様々なメッセージを届けているのです。
今回の楽曲からも彼らの考えの一部を覗き見ることができました。
最後に
「ブラッククリスマス」はいかがでしたか?
After the Rainからのクリスマスプレゼントのような楽曲でしたね。
彼らの楽曲にはいつも「強い信念」が感じられます。
だからこそ、いくつもの名曲が生み出されているのではないでしょうか。
オススメの記事を紹介
最後にOTOKAKEにあるAfter the Rainに関する記事をご紹介したいと思います。
まずは彼らの代表曲「夕立ち」。
これでもかというくらい、彼らのありのままの心情が綴られて胸が熱くなります。