『さよならダーリン』とは
アルバム「キテレツメンタルミュージック」収録曲
『さよならダーリン』は、2016年10月にリリースされたファーストアルバム「キテレツメンタルミュージック」の収録曲です。
このアルバムは、東京ゲゲゲイの原点とも言えるアルバムで代表曲が多く収録されています。
その中の1曲がこの『さよならダーリン』ということになります。
他にはYouTubeで1,000万回再生(2018年2月現在)をした「ゲゲゲイの鬼太郎」や100万回再生をした「ズットスキナヒト」などが収録されています。
東京ゲゲゲイにとって貴重なアルバムとなっています。
しかしながらこのアルバム、CD盤としてのリリースはなく、レコチョクやiTunesなどで購入することが出来ます。
もちろんこのようなリリース方法なので『さよならダーリン』をシングル買いすることも可能です!
CDの売れない現代らしいリリース方法に、次世代を見据えているようで、さすが東京ゲゲゲイ!というところですね!
歌詞
それでは『さよならダーリン』の歌詞をご紹介していきましょう。
この曲は、東京ゲゲゲイのリーダーでもあるMIKEYさんが、作詞・作曲をおこなっています。
「牧宗孝」は、MIKEYさんの本名です。
昔、MIKEYさんが感じた思いや辛さを吐き出したような歌詞がとても切ないです。
ゲイであることを公表しているMIKEYさんだからこそ感じる、生き苦しさや葛藤が描かれている歌詞に注目してご紹介していきます。
「僕を救えるのは 君しかいないのに」
さよならダーリン
言える強さちょうだい
僕を救えるのは 君しかいないのに
出典: さよならダーリン/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝
男性であるMIKEYさんですが、ゲイであるので恋愛対象はもちろん男性です。
しかし好きな人が出来ても簡単には、その思いを告げることは困難です。
特に思春期や多感な時期は、偏見や固定概念に怯えて男女の恋愛ですら、告白が難しいものです。
好きだからこそ苦しい恋愛。
嫌われるぐらいなら、諦めてしまった方がいいのかもしれない。
そんな葛藤の中、かすかに信じたい相手の気持ち。
「僕を救えるのは 君しかいないのに」という歌詞には、そんな思いが描かれています。
「君の手はいつだって僕に触れない」
君の手はいつだって
僕に触れない
そんなのわかってる
期待して あぁ
出典: さよならダーリン/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝
とても切ない歌詞ですね。
好きな人に触れたい、触れられたいと思うのは、至って普通のこと。
しかし「僕」にとっては、とても遠い夢のような話なのです。
もしかしたら...そんな思いを何度も繰り返しては、落ち込んで・・・。
期待しても無理なのはわかっているのに、期待せずにはいられない。
これは恋をしている人なら、男女関係なく味わう感覚ですよね。
「僕を救えるのは 僕しか居ないのに」
さよならダーリン
言える強さちょうだい
僕を救えるのは 僕しか居ないのに
出典: さよならダーリン/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝
何度も期待と挫折を繰り返しながら、ふと気付くのです。
相手に依存してばかりいて、全て相手が悪いような気になっているだけなんじゃないかと。
結局、自分の苦しみを救えるのは、他でもない自分自身なのだということに気付きます。
諦めるのも、向き合うのも、それは自分次第なのです。
筆者は、この歌詞を見た時に、MIKEYさんが力強く立ち上がった姿が目に浮かびました。
そして何事も、自分自身の気持ち次第だということに、ハっとさせられて勇気を貰いました。
とても深い歌詞ですよね。
「愛してるよ さよならダダダーリン」
愛して愛して愛してダーリン
嘘だよバカ さよならだよダーリン
やっぱりそばにずっと
いてよねぇダーリン
愛してるよ さよならダダダーリン
出典: さよならダーリン/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝
これは最後のRap部分の歌詞になります。
淡々とRapで述べられる歌詞に、ここで全部の心の叫びを吐き出しているのだと思いました。
愛して欲しい、でもさよならを言いたい、それでも愛してる・・・、色々な感情がぐちゃぐちゃになっている様子がうかがえます。
恋愛って、一言で表せるような簡単な感情で片付けられないということです。
だからこそ苦しいし、少しのことで一喜一憂するのです。
でも結局、人は「愛すること」をやめない生き物なのかもしれませんけどね!