米津玄師「MAD HEAD LOVE」の歌詞の意味を解釈！動画/MVランキングを検索！

「MAD HEAD LOVE」に描かれる恋愛は、「愛という名の暴力」という過激な歌詞が印象的です。しかし、はたと振り返ってみると、感情のぶつかり合いや体の重ねあいは一つ間違えれば暴力ですよね。

言いたい本音をぶつけることも、もしかすると「愛している」と強く想うことですら、ぶつかり合えばケンカなのかもしれません。生々しい恋愛に対する強い渇望が感じられる歌詞です。

言葉遊びのような歌詞が多用されている「MAD HEAD LOVE」は、リズムありきで生まれた言葉も多いそうです。ですが、この口から出まかせのように出てくる言葉の羅列そのものが恋愛模様の混乱をそのまま描いているような印象を受けます。

本当に好きな相手と堕ちている最中は、論理的な言葉など到底浮かびません。「MAD HEAD LOVE」の恋愛も、もはや冷静な感情は失われてしまっているのです。

好きな人と思いをぶつけあうプロセスは、血でまみれるほどエネルギーを使うものです。それは精神的なケンカに対しても言えるかもしれませんが、性をぶつけ合うこともまたしかりかもしれません。

そういった男女関係の激しいぶつかり合いを、抽象的な言葉に託してどろどろと描く歌詞のエネルギーに圧倒されます。そして、「果てど愛してる」という結論に達するところが生々しいですね。

「MAD HEAD LOVE」では君に対して「爆破して」という強い要求が出ています。

優しく抱きしめる、愛しているという言葉をかけるという行為とはかけ離れた「爆破」ですが、自分にとって君がいかに大きな存在かが伝わってきます。

「茫然自失の毎晩」は君のいない夜なのでしょう。

自分という存在自体が君によって大きく揺るがされている狂気的な愛が伝わってくる歌詞です。

「MAD HEAD LOVE」は、何もかもを捨て去ってしまえるような狂気的な恋愛を追体験することができる曲です。

ポップでリズミカルな楽曲にあわせて歌われる米津玄師独特の世界観を堪能しつつ、あなたもこの愛情にシンクロしてみてはいかがでしょうか。

また、「MAD HEAD LOVE」が好きな方は、米津玄師がボカロ作曲者のハチとして活躍していた時代の楽曲もおすすめします。

米津玄師公式チャンネルで公開されている「ドーナツホール」などの楽曲は、言葉の扱い方や恋愛に対する価値観が「MAD HEAD LOVE」に似ているので、同じく心に響くでしょう。