ギターソロの混沌から流れ込むBメロで誰もが持つ普遍的なテーマへ昇華

海鳴り秋を告げる響き 時を感じて
誰にも過去の地図の上に忘れ得ぬ人がいる

出典: SPECIAL THANKS/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

サビからギターソロを経て昇り詰めた感情を全てぶつけてまでこの曲で伝えたかったこと。

それがこの部分です。

ただの失恋ソングではなく、色々な状況においても言い換えることができるというテーマに昇華されています。

愛する人であれ、お世話になった人であれ、いつかは別れる時が必ず来る。

その別れを経て人は成長していくものだし、それは自分だけではなくみんな同じなんだよ。

そういうことを、TAKUROさんは伝えようとしているのだと思います。

この普遍的なテーマを、このあとからのサビで一気にラストへと導いていきます。

過去と未来の狭間で揺れる気持ちを感謝で綴じる壮大な大サビ

幸せだった時から予感していた別れ

いつかは…一人でもう一度ここに戻るような
そんな気がしてたbe back in your eyes

まるでその場所に想い出の跡に忘れ物がまだあるようで

出典: SPECIAL THANKS/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

この幸せな時は永遠ではない。

どこかでそう思っていたのでしょう。

ですが、その時はそこまで深く考えていたわけではなかった。

そういう後悔の念と、まだ何か気付けていないことがあるのではないかという不安が感じ取れます。

その想いが、音楽的に一旦ここでグッと曲の勢いを抑えて表現されていますね。

もし次に逢えたならその時は前を向いていたいという願い

まだ見ぬ未来の帳のどこかで不意にめぐり逢えるのなら
懐かしさにただ立ちつくす前に お互いの今を愛せるだろう

出典: SPECIAL THANKS/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

これまでの後悔や新たな気付きといったもの全てを飲み込み、この先の明るい未来を描く。

吹っ切れたわけではないけれど、もしこの先、人生の節目で出逢うことがあったなら…

その時は笑顔でお互いを迎えられると思う。

出逢えるかどうかもわからないけれど、それでもその時が来たら過去に囚われることなく今を生きていたい。

そういう、希望にも似た願望が込められた一節となっています。

後悔を胸に、誇らしい想い出として生きていくという決意

君といた日々は宝物そのもの

出典: SPECIAL THANKS/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO