「Breathless」
シングル「Calling/Breathless」に収録
「Breathless」は2013年3月発売の嵐の40枚目にあたるシングルで、「Calling」との両A面になっています。
ちなみにシングルのカップリング曲「Calling」は相葉雅紀さん主演のフジテレビ系ドラマ「ラストホープ」の主題歌に起用されています。
2013年3月18日付のオリコン週間シングルチャートでは初登場1位を獲得しました。また2013年3月度月間1位、2013年度上半期3位、2013年度年間6位も記録しています。
3タイプのシングル&アルバムにも収録
シングルは全部で3タイプ用意されています。通常盤のほかに、DVDと歌詞ブックレットが付いた初回限定盤が、A盤とB盤で発売されました。
A盤には「Calling」、B盤には「Breathless」のビデオクリップがそれぞれ収録されています。
メンバー主演の映画主題歌としても人気
「プラチナデータ」
映画「プラチナデータ」の原作となったのは、2010年刊行の東野圭吾さん原作のミステリー小説です。ちなみに「プラチナデータ」というのは東野さんが造ったいわば造語で、物語の核心に関わるデータを意味しているそうです。
映画化にあたっては数多くのオファーが殺到したといいますから、この小説の人気度が窺い知れます。そういえば二宮さんが主演した2008年に放送されたテレビドラマ「流星の絆」も東野作品が原作でしたね。
映画では遺伝子情報で個人管理されているという近未来社会が舞台です。
そこで神楽龍平とリュウという二重人格を持つ天才科学者という主人公を演じたのが二宮さんで、さらに豊川悦司さん、 鈴木保奈美さん、 杏さん、水原希子さんといった豪華俳優陣との競演も話題になりました。
「プラチナデータ」は映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)において初登場第2位を記録する大ヒットとなりました。その高い演技力に定評のある二宮さんが、この映画の中でもさすがの実力を見せつけています。
そして主題歌である「Breathless」ですが、警察に追い詰められながら息を殺して逃亡を続ける主人公の心情にリンクした雰囲気で、映画の世界観にとてもマッチしています。二宮さんの切なくなるような歌声もいつにも増して魅力的ですね。
「Breathless」の歌詞について考える
夢か現か
何を求め どこへ行くのか
見覚えのあるその姿を まどろみの中で追いかけてみる
夢が覚めても思い出せない 欠け落ちた時間(とき)の隙間を漂うだけ
吐き出した この想いは もう届かない
孤独さえ運命(さだめ)ならば 震える心を強く抱き締めて
出典: Breathless/作詞:HYDRANT 作曲:Takuya Harada,Christofer Erixon,Joakim Bjornberg
「何を求め どこへ行くのか」と、この曲のテーマがズバリ表現されたような印象的な歌い出しで始まります。
夢と現を行き来する中で、はっきりと思い出せない何かを記憶の中に探し求めているようです。
夢の世界でも現実の世界でも、主人公は孤独で震える心を抱えるしか為す術はないのでしょうか。
自分は何者か?
体中叫んでる まるで無限の迷路に
傷だらけの記憶 悲しみの果てまで 彷徨(さまよ)って
嘘のない世界など どこにもない時代でも
確かめたい 自分だけに 刻まれてるDNA
もがいている 叫んでいる 生きる自分の姿を 探し続けて
出典: Breathless/作詞:HYDRANT 作曲:Takuya Harada,Christofer Erixon,Joakim Bjornberg
無限の迷路を彷徨っている、というのは夢の中での感覚のような印象を受けます。
体中で叫んでみても、いくらもがいても出口が見えない絶望感と焦燥感が伝わってきますね。
主人公は自分自身が何者なのか、という疑問への答えを探し続けているのかもしれません。