この曲が製作されていた時、アメリカで同時多発テロ事件が起きました。多くの命が奪われたこの事件に、椎名林檎は心を痛め、一時精神的に不安定な状態になったそうです。

そんな折につくられたこの歌詞は、もともと女性という「性」を歌っていたところから更に発展し、女性が生み出す命というものにもスポットが当てられています。

大切な命という存在を必死に守ろうとする歌詞で、植物や動物に近い生存本能のようなものを感じさせる言葉が印象的です。

椎名林檎「茎」の歌詞を検索!シングル宣伝&動画再生はこちらの画像

悲しみを背負って前へ進む歌詞

斯くて哭(な)いては惑つては生(な)りませぬ
立つたら強く進まなくては

出典: 茎/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎

たったひとつの命を守るために、泣くことなく、惑うことなく前へ進むことを表す歌詞です。ここで「進め」でも「進もう」でもなく、「進まなくては」という言葉を使うところが、植物の力強くも弱々しいイメージを伝えるポイントです。

「茎」は終始「クレマチス」という花の一生に見立てて想いや情景を描いていますが、茎の芯は強くとも花びらは柔らかい美しい女性が垣間見えます。紹介した歌詞も、決して断固たるものではないところが魅力的ですね。

椎名林檎「茎」が好きな人におすすめの最新楽曲

和風ロックで和服の椎名林檎を堪能

「茎」のPVを彷彿とさせる崩した和服が美しい椎名林檎を堪能できる、最新楽曲「神様、仏様」

和風のテイストを歌詞に混ぜながらも楽曲にはジャズテイストやインド楽器のタブラを用いるなど、ジャンルを横断する楽曲にはさすがの一言です。

常に新しい「和」を見せてくれる椎名林檎の最新の姿をチェックできる動画となっています。

椎名林檎の歌うバラード

「茎」のスローなテンポと言葉の美しさが好きな方は、「旬」の動画もチェックしましょう。

「旬」はムーディな楽曲に乗せて、静かな愛情を歌う椎名林檎の声が心にしみます。

ちなみに「旬」は、椎名林檎のアルバム「三文ゴシップ」の中で「茎」と同様、収録アルバムの真ん中に配置された、漢字一文字のタイトルを持つ曲です。

「茎」の奥深い世界観に酔いしれる

椎名林檎「茎」の歌詞を検索!シングル宣伝&動画再生はこちらの画像

椎名林檎「茎」は、英語・日本語バージョンともに独特の椎名林檎節を堪能できる名曲です。

文学的な世界観や一筋縄ではいかない曲が好きな方は、ぜひ「茎」を堪能してみてください。

また、「茎」を映像で楽しめる「短篇キネマ 百色眼鏡」もチェックしてみましょう。

とどまるところを知らない椎名林檎ワールドに浸ってみてください。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね