子どもが歌う『お祭りマンボ』
美空ひばり15歳の時の作品
日本人で知らない人はいないでしょう。
『川の流れのように』や『柔(やわら)』、『リンゴ追分』など数々の名曲を生みだした歌手です。
今回紹介するのは『お祭りマンボ』。
1952年発売です。
かなり古いですね...。
なんと、美空ひばりが15歳の時!
そうです、彼女は12歳の時に歌手デビューしているのです。
当時のミュージシャンは末恐ろしかったことでしょう...。
まだ年端もいかない子どもが天才なのですからね。
さて、話は変わりますが『お祭りマンボ』の「マンボ」とは、いったい何なのでしょうか?
マンボ(Mambo)はラテン音楽の一つ。キューバの音楽形式でダンスのスタイル。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/マンボ
「マンボ」ってなに??
キューバ音楽の一つ
のっけから面白すぎる画像を挙げてすみません...。
決して皆さんを笑わせようとしたわけではありません(笑)
食パンのようなヘアースタイルのおじさん。
彼はマンボの第一人者なんです!
名前はペレス・プラード。
『マンボNO5』や『タブー』が有名です。
前者は曲中に「ウッ!!」という掛け声が入ることでも有名ですね(笑)
誰もが一度は聞いたことのある曲だと思います。
後者はコメディアンの加藤茶さんが、TV番組でのお色気シーンに使っていた曲。
名ゼリフ「ちょっとだけよ~」は、この曲から生まれました(笑)
マンボの魅力!!
踊れる音楽であること♪
キューバといえば、昔話題になった映画がありました。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』です。
スライドギターの名手ライ・クーダーが音頭を取り、地元キューバのミュージシャンを順に紹介する映画。
筆者お気に入りの映画でもあります。
この中で演奏される音楽は、混じりっけなしのキューバ音楽。
それは、どれも踊れる音楽です。
速いペースの曲はもちろん、スローな曲でも踊れる音楽。
そのジャンルはいくつかありますが、キューバ音楽もその一つです。
「マンボ」もパーカッションが効いていて、どれも踊れる曲ばかりです。
キューバと日本のハイブリットが『お祭りマンボ』
日本のメロディーや雰囲気をマンボのリズムで演奏する
いかがでしょうか?
なんとなく「マンボ」の雰囲気はつかめたでしょうか?
緊張感があるイントロ部分。
ここだけ聞けば、次の展開はまだ予想できないと思います。
そこにディーバの歌声が入った途端、なんとも不思議な感覚に襲われます。
裏打ち(リズムの裏を取ること)が基本のラテン音楽と演歌が、ここで混ざりました。
日本の音楽で、この曲はとても画期的な曲だったと思います。
曲を詳しく分析してみると、それは分かります。
リズムの骨子にあるのはラテン音楽。
それでも拍子は日本の音楽。
これを歌いこなせるのは相当レベルの高い歌手でないと無理ですね。