聴くだけで夏デート気分を味わえる「HOLIDAYS IN THE SUN」収録曲
「es.car」はYUIさんの4thシングル「HOLIDAYS IN SUN」収録曲。
夏のデートを通して、恋の始まりを歌っています。
ワクワクするようなハイテンションなメロディですね。
「es.car」は「エスカー」と読み、この単語はYUIさんの造語。
ただし、「エスカー」そのものは実際に存在します。
「car」という名前の通り、「エスカー」は乗り物のこと。
いったいどんな乗り物なのでしょうか。
名前とこの曲だけだと、ジェットコースターみたいに速くて疾走感のある乗り物を思い浮かべるかもしれません。
ですが、実は誰もが知っている意外な乗り物なのです。
逆に、「エスカー」を知っている人は「なんでこんな曲なんだろう」と思うのでは?
それも、そうなる理由があります。
「エスカー」の正体を考えながら、歌詞を見てみましょう。
舞台は神奈川県の江ノ島
「es.car」は神奈川県藤沢市の江ノ島を舞台にしています。
テレビにも時々出てくるため近くにお住いでなくとも、名前は知っている人も多いでしょう。
湘南の海に浮かぶ小島には、弁財天を祀る神社や江ノ島水族館などで有名です。
食べ物ならしらす丼やたこせんべいでしょう。
筆者は何度か行ったことがあるのですが、空や海がとても美しいところですよ!
タイトルの「エスカー」という乗り物も、この江ノ島にあります。
歌詞には他にも江の島のスポットが散りばめられていて、江の島デートをしている気分になれるでしょう!
湘南を題材にした曲はよくありますが、エスカーを題材にした曲はかなり珍しいかもしれません。
江ノ島の景色
「es.car」はデートの歌詞なので、当然デートをしている二人が登場します。
この二人が江ノ島をまわるのでしょう。
主人公は女性の「あたし」で、相手は「あなた」と呼んでいます。
全体的に歌詞は「あたし」目線で展開され、彼女は初めて江ノ島にやってきたようです。
「あたし」が見た江ノ島は、どのように映るのでしょうか?
江ノ島と共に感じる恋心
大きなカーブを曲がって近づく…
ぼんやりみえる あれが江ノ島ね?
134号線から
見渡したんだブルーの空
たぶん
恋してる
出典: es.car/作詞:YUI 作曲:YUI
「134号線」は国道の名前です。
「あたし」と「あなた」は、車かなにかで江ノ島にやってきたのでしょう。
江ノ島は島ですが、「弁天橋」という橋で繋がっています。
その橋に辿り着くには、道路からなら134号線を通らなければなりません。
4行目を見るに、絶好のデート日和のよう。
それを見た時、主人公は相手に対する想いを感じたのかもしれません。
デートとはいいつつ、この二人は恋人というわけではないのでしょうか。
まだ「友達」と「カップル」の狭間にいるような、微妙な関係のようです。
意外とお付き合いというのは、お互いがなんとなく「いいな」と思ったら始まることもあります。
何回かデートをして、だんだんと恋に目覚めてくるのです。
主人公もそうなのではないでしょうか。
少なくとも彼女の方は、相手に対して少なからず好意を抱いているのでしょう。
それが恋なのかどうか、イマイチ確証付いていない様子。
江ノ島の空を見て、「多分これは恋なのかも?」と思い始めたのかもしれません。
「あなた」の隣にいるのは「あたし」じゃ嫌?
あなたのすぐ側に
あたしじゃダメかな?
キラキラ光る 海の向こうに
サーフボードが揺れる
蜃気楼?
I’m in love
出典: es.car/作詞:YUI 作曲:YUI
江ノ島といえば美しい海。
夏には海水浴でもにぎわう場所です。
この歌詞も夏を想定していますから、サーフボードに乗った人もいるのでしょう。
輝く海とそれを楽しむ人々。
考えるだけでロマンチックな景色です。
いかにもなデートスポットで、つい「相手の隣」を考えたのでしょう。
まだ相手のことを好きかどうか分かっていない関係のデートは、何かと不安に思うでしょう。
下手をすれば、一回のデートで関係が終わってしまう可能性もあるからです。
「あたし」は、この先も「あなた」と一緒にいたいと思っています。
しかしまだお互いの想いを確かめ合っていない状態です。
そのため、「自分が側にいるのはダメかな」と少々ネガティブなのでしょう。
恋に落ちている彼女の目には、一緒にいる相手や江ノ島のきれいな景色も蜃気楼に思えてしまうようです。
初めての江ノ島
歌い出しの時点で、主人公が初めて江ノ島に来たのが分かります。
初めての場所をデートで訪れた「あたし」は、どんな心持ちなのでしょうか。
江ノ島のスポットを回りながら、主人公の恋が動き出します。