レイディ・ブルースとLUCKY TAPES
アルバム「Cigarette&Alcohol」がリリースされた年
今回紹介する「レイディ・ブルース」が収録されたアルバム「Cigarette&Alcohol」をLUCKY TAPESがリリースした2016年。
LUCKY TAPESは、2016年の前年から各地のフェスへの出演を通して精力的に活動してきており、1月にはEP「MOON」をリリース。
そして、この年にはLUCKY TAPESにとって大きな出来事がありました。
ドラマーの濱田翼の「引退」です。
「脱退」や「卒業」ではなく「引退」というのがポイントです。
実際に2016年4月1日の大阪でのワンマンライブを最後に、ミュージシャンとしての活動は終了しているようです。
知名度も上げていってこれからというタイミングの3月24日に濱田翼の「引退」を発表。
それから3カ月ほど経った2016年7月6日に「Cigarette&Alcohol」がリリースされました。
そして三人が残った
ドラマーの濱田翼が抜けることにより、LUCKY TAPESには変化が訪れます。
ここまでのLUCKY TAPESの作風は、英詩もしくはさっぱりした日本語詞がオシャレサウンドに乗っているといったものでした。
それに対して、アルバム「Cigarette&Alcohol」の作風には2つの特徴があります。
一つはエグい言葉遣いの歌詞。そしてもう一つはゴージャスで骨太なサウンドです。
歌詞については、まず、日本語詞を中心とするようになりました。
また、イージーリスニング的に良い意味で引っ掛かりのない歌詞から、刺さるような言葉遣いの歌詞への変化が見られました。
サウンドについては、より骨太のサウンドへと変化を遂げてています。
あとで述べますが、toeの美濃隆章をミックス&マスタリングエンジニア及び共同プロデューサーに迎えた影響でしょう。
このような新生LUCKY TAPESの渾身の一曲が、アルバム「Cigarette&Alcohol」に収録されている「レイディ・ブルース」なのです。
レイディ・ブルースのMV
「レイディ・ブルース」のMVはYoutubeにフルバージョンでアップされています。
実は、このMVには少し秘密があって、実際のレコーディングメンバーと異なるミュージシャンが、演奏シーンの撮影に起用されています。
では、いったい誰が起用されているのでしょうか?
MVのメンバーは○○のメンバー
Lucky TapesのMVでは、実際の演奏メンバーとは異なる方がキャスティングされることがあります。
例えばデビューシングル「Touch!」のMVでは、ボーカル役(!)としてモデルの瀬戸かほがキャスティングされています。
そして、この「レイディ・ブルース」のMVでは、ツアーのサポートメンバーが演奏者役としてキャスティングされています。
ホーンズを担当するのはラッキーホーンズの三人。
トランペットのNAPPI、同じくチャンケン(阿部健太)、サックスの村上大輔です。
また、ドラムは松浦大樹。Tommy heavenly6などのサポートでも有名な方です。
出演する女性は?そして男性は?
演奏者シーンのツアーメンバーに加えて、ドラマパートには「lady」と「gentleman」という役が設定されています。
「lady」を演ずるはイシヅカ ユウ。
1991年生まれのモデルで、他にもGANG PARADE「とろいくらうに食べたい」のMVなどにも出演している方です。
そして「gentleman」を演ずるのはKOTA。
この方も雑誌や広告で活躍するモデルです。
レイディ・ブルースの歌詞
「レイディ・ブルース」の歌詞は、LUCKY TAPESのそれまでの楽曲の歌詞と比較しても、直接的な単語が使われています。
このことを、彼らはインタビューなどで「エグい」と表現していますが、早速、歌詞を見ていきましょう。
なお、後でコードについても書きますので、1番の歌詞にはコードネームを付記します。