いいですねえ、上の歌詞に続くこのフレーズがむしょうに好きでございます。

聴く人によって解釈が分かれる?

「尾崎豊/卒業」は○○を歌った曲?!聴く人によって解釈が分かれるという歌詞を徹底紹介!!の画像

どんな楽曲でもひとつの解釈で一致することはありえないことで、千差万別の解釈だってありえます。

今回は「卒業」を聴いたリスナーがこの曲をどうかみ砕くか、推測されうるパターンに分けて考えてみましょう。

歌詞のまま意味をとらえる派

夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A00419

「卒業」のこのフレーズに感化されて実際に窓ガラスを割った学生さんもいらっしゃったようです。

▼ソースはWikipedia「卒業(尾崎豊の曲)」

行動は全く逆ですが、同じようにその歌詞の単語そのものに敏感に反応して、「窓ガラス割るなんてアカン」などと思う方もいらっしゃることでしょう。

たしかにこういう単語だけ見れば「不良」と思うことも可能です。

しかし尾崎豊さんが「卒業」でコアとしているのはそこではないでしょう

厨二っぽいと思う派

歌詞全体は把握したけれど、イマイチ良さがわからない…。

そんな方は「卒業」に若者独特のイキりや、もはや死語ですがいわゆる「厨二病」を感じるからイマイチなのかもしれませんね。

コツコツ学び舎で勉学に励んできた方ならなおの事、この「卒業」で表現されているわだかまりは理解し難いものでしょう。

しかし大ヒットしたことも事実です。

もう一歩踏み込んで「卒業」の真の良さを探してみましょう。

現代にも通ずる普遍性を見出す派

仕組まれた自由に 誰も気づかずに
あがいた日々も 終る
この支配からの 卒業
闘いからの 卒業

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A00419

この「仕組まれた自由」というフレーズがこの曲の超要になっておりますが、ここで「自由など存在しない」など哲学的命題を見出す方もいらっしゃることでしょう。

「卒業」で自由になりたくてもがいて窓ガラスを割ったりしていたけれど、それは本物の自由ではなかったということですね。

人生何かに頼り続けて生きることしかできませんから自由なんてそもそもどこにも存在しないのですが、多くの人はその自由を求めるものです。

特に世間のことを知らない若者であればなおの事。

このように「卒業」から何かしら普遍的な事実を探し出して聴くのも、少し高度ではありますが非常に有意義な鑑賞方法といえましょう。

尾崎豊さんの状況をふまえる派

この曲は学校や大人に縛られたくない、という怒りを表現した曲だとも考えられます。

ただ、尾崎豊さんは学校生活よりも音楽生活のほうを望んでいたと考えると、この曲は単なる怒りに収まらない作品ともとらえることができます。

このようにミュージシャンの心境を歴史的事実から推測する鑑賞方法もよくありますよね。

「卒業」まとめ

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以上、尾崎豊さんの「卒業」について概要と歌詞をご覧いただきました。

尾崎豊さんに魅力を感じる方とそうでない方が分かれるのは、歌詞の深読み具合が違うからではないでしょうか。

楽曲だけサラッと聴いて「ありがち」と感想を抱く方と、歌詞を読みこんで尾崎豊さんの生涯や当時の心理までも想像ができる方との間に、解釈の大きな違いが出るのは当然の結果といえましょう。

もちろんこれは尾崎豊さんの「卒業」、そして他作品に限ったことではありません。

Oto kakeの読者のみなさまはきっと音楽リテラシーの高い方ばかりでしょうから、頭ごなしに作品を否定することはないかと思います。

歌詞のさらに向こう側にあるメッセージや、メッセージのさらに奥にあるミュージシャンの心理など、ハッキリ表現されていないものを読み取る力

これこそが音楽をより本質に近づいて楽しむ方法といえるのではないでしょうか。

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