東京スカパラダイスオーケストラ「道なき道、反骨の。」とは?

【道なき道、反骨の。/東京スカパラダイスオーケストラ】ハイスタ横山健とコラボの映画主題歌!歌詞を解釈の画像

「道なき道、反骨の。」は2016年6月22日に発売された東京スカパラダイスオーケストラの39枚目のシングルです。

Hi-STANDARDの横山健をゲストボーカルに迎えた一曲で、映画『日本で一番悪い奴ら』の主題歌として書き下ろされた楽曲でもあります。

今回はそんな本作のMV歌詞を解釈し、その魅力に迫ります!

「道なき道、反骨の。」のMVをPLAY♪

途切れた線路を象ったセットがあるステージで演奏するMV

夕暮れ時のようなライティングも、この楽曲のイメージと合っていますね。

途切れた線路は、道のないところに自分で新たな道を作り出して行く、切り拓いていくという歌詞のイメージに合わせたものでしょう。

では、次は歌詞の意味を考えて行きましょう。

「道なき道、反骨の。」の歌詞を解釈!

【道なき道、反骨の。/東京スカパラダイスオーケストラ】ハイスタ横山健とコラボの映画主題歌!歌詞を解釈の画像

ここからは「道なき道、反骨の。」の歌詞の意味を解釈していきます。

歌詞を解釈すると、誰のことを歌っているのかなと考えてしまうような歌詞。

おそらく、横山健さんのファンであれば、横山健さんのことを歌っているように、スカパラのファンであればスカパラのことを歌っているように感じるでしょう。

しかし、同時に主題歌となった映画『日本で一番悪い奴ら』の綾野剛さんが演じた主人公諸星要一のことを歌っているようでもあり...。

そんな歌詞は誰でも共感できたり、憧れることができる歌詞になっています。

筆者は初めて聴いた時は健さんのことを歌っているのかなと思ったのですが、皆さんはどうでしょうか。

もしかしたら身近にいる誰かのことを思い浮かべるかもしれませんね。

そんなことを考えながら解釈を読んでいただけると幸いです。

走り出しは暗闇から、それでも進まなければならない時

恨まずに終わりにしようか
嫌な夢

真っ暗なトンネルの中
思いっ切り踏み込んでく
制御不能最高速で前しか見えねえ
たった少し開いてた天国の
扉見つけたなら
その瞬間足突っ込んでこじ開けろ

出典: 道なき道、反骨の。/作詞:谷中敦 作曲:川上つよし

長いトンネルの中を走っているのを想像してみてください。

出口の光が見えているので、まっすぐだということはわかっていても、ほかに何も見えない中アクセルを全開にするなんて、恐ろしいですよね。

しかし、夢を追いかけるのはそういうことだということが歌われているのがこの部分の歌詞です。

自分の目指すもの、やりたいことを始めた時、道はないが、それでも自分の夢へと全力で突っ走るということは、真っ暗なトンネルの中をアクセル全開で走るようなものということですね。

一瞬でも恐怖心を抱いた方が手元がブレて危険というところが、全力で目指した夢から足を踏み外してしまったときの代償を考えると重なる気がしますね。

最初に書いたように、とても恐ろしいことですが、それでも恐怖に打ち勝って全力で進むしかない。

そうやってがむしゃらに進んだ結果、一瞬のチャンスを見つけたら迷わずにつかもうという歌詞。

ただ最高速で進むだけでなく、そんな中すれ違う一瞬のチャンスもつかみとらなければならないのです。

無理じゃないかと思う人もいるかもしれませんが、きっと世の中の夢を叶えている人たちは、そんな紙一重の勝負に勝って夢を叶えているのでしょう。

道なき道を切り開いてきたという意味では、健さんもスカパラも日本の音楽を大きく変えた唯一無二の存在ですよね。

今となっては偉大な存在ですが、その始まりがこんな風に真っ暗で何もないところからのスタートだったんだと思うと...。

今から何かを始めようという人も勇気をもらえるのではないでしょうか。

また、映画の主人公である諸星も後に過ちに手を染めていくものの、最初は警察官として右も左もわからぬままがむしゃらに結果を追い求めていただけだった。

道無き道を切り開いたという意味ではこの主人公にも重なる歌詞ですね。

ただ、全力で進むその努力の矛先を誤らないようにしなければならないということも同時に感じます。

未来が見えないと思っている若者へ、「俺たちの時代も未来は見えなかった」

悲しいこと振り切りたくて
走り続けているだけさ

いいことばかりじゃないが
お前を連れてゆきたい

俺たちの時代も未来は
見えなかった

夢一つあとは何一つ
望まない

出典: 道なき道、反骨の。/作詞:谷中敦 作曲:川上つよし

偉大な存在として今となっては注目されるスカパラと横山健さんですが、そんなかっこいい大人たちからのメッセージのようにも取れる歌詞ですね。

今の世の中で未来が見えないと思っている人は実際多いと思います。

それでも俺たちの時代だって同じだよと言われたら、少しは不安が和らぐのではないでしょうか。

夢を1つだけ心の中に持ち続けて、走り続けてきた人々がいつの時代も夢を叶えているということなのでしょう。

この道に名前を付けるなら「反骨」

道なき道 反骨の
神様の背中を見てた

いいことばかりじゃないが
お前を連れてゆきたい

出典: 道なき道、反骨の。/作詞:谷中敦 作曲:川上つよし