星野源【プリン】歌詞の意味を解説！これは恋人への歌？それともプリンが好きな人の歌？瞳に映るものとは？

瞳に入ってくるのはプリンですが、プリンという認識ではなくもはや欲望、食欲に変換されています。

プリンを見ただけお腹が空いてしまう。お腹がいっぱいでもプリンは別腹なのです。

冷えている方が美味しいし、食べたい気持ちも強くなってしまいます。

自分の心だけでなく、プリンも揺れて…その動きで更に食欲をそそられてしまいそうです。

「without you」はあなたがいなければという意味で、恋人や親しい関係の人に使われる言葉です。この歌詞の中ではプリンに対して使われています。

プリンが無ければ…とプリンの虜になっているのが見てとれます。

プリンのことを「身」と表現してしまうところからも本当に異性を愛するのに似た気持ちを持っていることが分かります。

しかし、食べるのは明日にとっておきます。

見るだけでも、そばにいるだけでも十分。冷蔵庫の扉の向こうで眠っています。

自分へのご褒美として、明日になれば美味しく冷えた最高の状態のプリンが待っているのです。

主人公の瞳に光って見えた数字とはなんでしょうか？

1番の歌詞で考察できたように、今回出てきたプリンはおそらく市販のプリンです。

となると、この数字は賞味期限のことでしょう。

1番の歌詞では、プリンを明日食べることを決意していました。

プリン側からすると「賞味期限近づいているよ！早く食べて！」という光の信号を送っていたのかもしれません。

主人公がかなりマニアックな人に思えてきますね…。

ここで、歌詞には起こされていないセリフのやりとりがあるので紹介します。

前述の歌詞のところで楽曲が完全にストップします。

そして星野源さんと、レコーディングに立ち会ったベースのハマ・オカモトさんとの間で以下のようなやりとりが発生します。

星野源「ねぇ」

ハマ・オカモト「あ、はい」

星野源「いいよ、弾いて」

ハマ・オカモト「え？」

星野源「いや、あのベース弾いて」

ハマ・オカモト「へ、何、っあ！」

先ほどまでプリンのことばかり妄想していた少年が、ベースを弾き忘れて現実に戻されたような、何とも可笑しなやりとりです。

このシーンはライブでも演奏が止まり、バンドメンバーたちとステージ上で雑談が行われます。

ライブに行かれる方はここにも是非注目してみてください！

プリンを求めているのはもはや自分ではなく、「胃」です。

それはまるで、感覚神経から脊髄を通り脳を介さずに反応する反射のように、脳が考えることなく胃がプリンを欲しているのです。

胃がプリンに恋するかのように、カスタード、カラメルを求めています。

昨日よりも冷えたプリンはまた水分が出て、リアルに見つめてくるのです。

あふれているのは、プリンを食べたくて仕方がない主人公のよだれのことかもしれませんね。

一度冷蔵庫の扉を開けると、ぷるんとした柔らかそうなのプリンがまだそこにいます。

ですが、冷蔵庫の扉を閉じます。今日もまだ食べません。…それはどうしてでしょう？

大好きなプリンは恋愛と同じ。気持ちが高まって最高潮に達したところで、「好きだ」という気持ちを伝えるでしょう。

食べたくて食べたくてどうしようもなくなったところで、やっと食べられるのです。

空腹こそが最高のスパイス。我慢できるうちはまだまだなので、ギリギリまで待ってから美味しく頂くのです。

食べるまで我慢するのもきっと辛いことでしょう。「プリンさえ無ければ…」と、返ってプリンを恨んでしまうかもしれませんね。

…本当に罪な食べ物です。

星野源さんの「プリン」を紹介しました。いかがだったでしょうか？

そもそもプリンスの楽曲をイメージした「プリン」というだけあって、そこまで歌詞に深い意味はなく本当に遊び心で作っているのだと思います。

食べ物ソングとしてJ-POPシーンにしっかりと刻まれたと思います。そしてプリンスの名前も知れ渡るきっかけとなったでしょう。

しかし、プリンが冷蔵庫に入っていると、ついつい夜に食べたくなってしまいますよね。

あなたは我慢できますか？扉を開けた後、扉を閉めることはできますか？