“妄想系”シンガーソングライター吉澤嘉代子
時代が移り変わっても常に人々の心に残り続けるのが歌の魅力です。
21世紀に入り様々なシンガーソングライターが生まれては消えていきます。
そんな音楽家戦国時代ともいえる現代、間違いなく次世代にも聴き継がれるであろう存在。
それが今回ピックアップするアーティスト吉澤嘉代子さんです。
おすすめ人気曲をランキング形式で発表!
少女時代からの“妄想”はいつしか素晴らしい楽曲となり私たちの耳に届くようになりました。
吉澤さんの描く楽曲に登場する主人公は職業・年齢も全く異なる女性たち。
彼女の楽曲を聴いた後、なぜか短編映画や小説を見終わったかのような錯覚に陥るのです。
人は彼女を“妄想系”シンガーソングライターと呼びます。
今や朝ドラの劇中歌やYUKIの楽曲にまで遺伝子を増殖し始めた吉澤嘉代子さん。
そこで今回は吉澤嘉代子さんの人気曲TOP10をランキング形式で独自に発表してみようと思います。
もちろん初心者には吉澤嘉代子入門編としておすすめの名曲ばかりです。
それではさっそく第10位から発表していきます!
第10位『泣き虫ジュゴン』
今回第10位に挙げさせていただくのは『泣き虫ジュゴン』です。
吉澤さんが17歳の頃にはすでに原型が出来上がっていたというから開いた口がふさがりません。
古参のファンの方には人生で1番好き!とまでいわしめる吉澤さんの代表曲の1つです。
2種類のMVが存在する『泣き虫ジュゴン』
海水にのみこまれた日 産声をあげたんだよ
ただ切なさにおどろいて
泣き虫ジュゴン大丈夫 海のなかでなくんだよ
そうしたら誰もわかんない
そうしたら誰もわかんない
出典: 泣き虫ジュゴン/作詞:吉澤嘉代子 作曲:吉澤嘉代子
後述するある楽曲のMVには吉澤さんと同じ高校に通っていたという音楽家がカメオ出演しています。
その方は高校時代にすでに『泣き虫ジュゴン』を歌う吉澤さんを見ていたそうです。
そして作品として最初に発表されたのはインディーズ時代の『魔女図鑑』。
当時すでにMVが制作されていることから吉澤さんの中で、とても大切な楽曲であることが伺えます。
その後メジャーレーベルからの1stアルバム『箒星図鑑』に再録されたのです。
そのため『泣き虫ジュゴン』には2種類のMVが存在します。
スケッチブックを使用したリリックビデオの形式はメジャーデビュー後の初期作品で頻繁に登場。
いかに吉澤さんが歌詞に重きを置いているのかが分かります。
「大人だって泣いていいんだよ」という優しいメッセージが胸を打つ名曲です。
第9位『目が醒めるまで(Duet with 吉澤嘉代子)』/清竜人
続きまして第9位は少し変わった選曲をいたしました。
天才シンガーソングライター清竜人さんとのコラボ作『目が醒めるまで』が第9位です。
今回ランクインした中で唯一作詞・作曲共に清竜人名義である『目が醒めるまで』。
実はこの作品は吉澤さんの美しい声質を存分に堪能できる名曲なのです。
昭和歌謡の世界で歌う透明感溢れる吉澤嘉代子の歌声を堪能!
アレンジャーに寺尾聰『ルビーの指環』等で有名な井上鑑さんを迎えた本作。
「昭和歌謡」をテーマに制作されたデュエット曲ということもあり吉澤さんの透明感ある歌声が心地よいのです。
楽曲の持つ世界観込みで魅力を語られることの多い吉澤嘉代子さん。
清竜人さんとの相性も良く、長年聴き込んできたファンの方にも新鮮な発見があることでしょう。
2019年5月1日、まさに令和元年の始まりと同時にリリースされた『REIWA』にも収録されています。