あなたという音

簡単なようで見事な
君の単純で明快な音が
僕の最低な気分の心照らす

出典: Call Out/作詞:米田貴紀 作曲:夜の本気ダンス

一見簡単そうに見えていたのです。

でもよく見るとそれは、秀逸な出来映えだったのです。

それがあなたという音です。

明るく快活としている音は、歌い手の心の暗い雲を払います。

音というのは、あなたの声でしょうか。

笑い声とも考えられます。

それか存在そのものが音とも想像できます。

余計な飾りがないシンプルなあなたという音は、秀逸だったのです。

ちなみに、音は唯一無二のものです。

ピアノの鍵盤をイメージしましょう。

どこを弾いても、同じ音は存在しません。

変わらないオンリーワン

Call out 理想を
Call out 人生を
どんな瞬間も
You are my only one
Call out 世界も
Call out 時代も
どんな未来も
奪えないonly hope

出典: Call Out/作詞:米田貴紀 作曲:夜の本気ダンス

どんなときでも、理想や人生について叫ぼうと歌います。

そして、どんな瞬間でもあなたは、わたしのオンリーワンだよと高らかに言い放ちます。

どんな世界だって、時代がいくら変わっても大声で叫ぶ意味があります。

未来がいくらいまと違っていても、変わらないものがあります。

それをずっと叫び続けています。

それは不変の事実であると思います。

確固たるものであっても、それが確信を持って分かっていても、永劫続くようにと祈るように歌っているとも感じられます。

最後のフレーズは、確信を噛み締めているように聞こえます。

決して揺るがない望みを、自分の胸に言い聞かせているようです。

声をあげて叫んだものは…?

タイトルに隠された意味

【Call out/夜の本気ダンス】歌詞を考察!声を上げて呼ぶものは?!君も未来も唯一無二の存在の画像

歌詞中に何度も登場し、タイトルとして抜擢された「Call out」には、意味があります。

Call out」は、和訳すると「大声で呼ぶ」という意味があります。

この意味が転じて、「出動させる」や「けんかを挑む」という意味として使われることもあるようです。

どんな意味でも「思いを外に向けて出す」ということです。

歌詞に込められた意味を紐解くヒントにしましょう。

「モブサイコ100」との共通点は?

【Call out/夜の本気ダンス】歌詞を考察!声を上げて呼ぶものは?!君も未来も唯一無二の存在の画像

テーマを読み解くにあって、テーマソングにもなった「モブサイコ100」もヒントになるでしょう。

「モブサイコ100」のあらすじを簡単に説明します。

どこにでもいる内気な主人公の男の子は、実は超能力者でした。

ただ、好きな子に嫌われたくない一心で超能力を拒みます。

しかし、彼が出会っていく特徴的な超能力者たちによって、彼は変わっていきます。

超能力との向き合い方、好きな子への近づき方など、出会いを経て成長していく物語です。

唯一無二の個性を持つ人々との出会い、成長、そして人生。

ちょっとずつこの曲のテーマが見えてきたでしょう。

大声で叫んだもの

この曲で、何度も叫ばれていたのは、こういうことではないでしょうか。

いくら周りが変わっても、あなたは変わらない」ということです。

時代の流れや世界の情勢がいくら逆さまになっても、あなたという音は不変です。

そしてその唯一無二のあなたは、誰かの心を照らす音になるのです。

誰かに影響を与えるあなたの音は、オンリーワンです。

あなたという存在こそが、唯一無二だからです。

そして、あなたがわたしにとって特別だからこそ、「you are my only one 」と言えます。

誰もがきっと、誰かの特別な存在で、オンリーワンなのでしょう。

例えば自分には何もない、何もできないと思っている人がいるとします。

でもその人には、自分自身が気づいていないオンリーワンがあります。

そのオンリーワンのあなたという音は、他の人は持っていない特別なものです。

そして、その音は複雑で混沌としたものではなく、意外とシンプルな魅力です。

笑ったときのえくぼだったり、何気ない仕草だったり、口癖だったり、なんでもあります。

その何気ない単純で明快な音は、人を励ます力を持っています。

その力に励まされた人は、希望で満ちるのでしょう。

決して奪えないオンリーワンの希望です。

そして、励まされたその人にもオンリーワンの音が生まれます。

輪のように、影響は波及していきます。

その事実を叫んでいるのが、この曲なのです。

どんな時代でも、あなたの個性は光輝きます。

時代には左右されないのです。

そんな誰かの魅力を歌った素敵な歌でした。

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