坂口有望【青春】歌詞を解釈！いつか再会したらまた笑い合おう！キラキラした思い出にあふれた卒業ソング

伴奏が一瞬クールダウンします。

坂口有望のよく通る歌声でふたりのお別れが歌われるのです。

「君」のゆく進路を明るいひかりで照らしたい。

そのひかりの正体は「僕ら」なのです。

「僕」がさよならを告げるのは青春という稀少な時間の総体になります。

人生を俯瞰すると卒業という区切りで青春が終わるわけではないです。

それでも卒業という区切りは一時代の終わりを強く意識させます。

これまでのようにばか笑いして乗り切れるような日々は静かに終りを迎えるのです。

社会人になる、もしくは進学先によっては無邪気な笑顔を浮かべていることさえ難しくなります。

もっと楽しめていればよかったと過ぎ去ってから気づいてしまうものが青春なのです。

クライマックスの歌詞です。

徐々に高揚してゆく坂口有望の歌唱が見事であります。

「君」の卒業後の幸せを願ってひかりがいっぱい差す。

「僕」にこんなに祝ってもらえる「君」は本当に幸せに恵まれています。

再びめぐり会えるときにしたいことは、ふたりで他愛もなく笑い合うこと。

笑顔は人が社会生活の中でも持つ最強の武器です。

笑顔には人と人とを隔てる壁を簡単に超えるチカラがあります。

幾年月を隔てて、成長して自然に変わってゆくふたり。

それでも再会のときには昔のように笑っていたい。

卒業という儀式を経ても変わらないものはお互いに笑って過ごせる幸せを願う。

このささやかな願いはいつの日かきっと成就するはずです。

坂口有望の「青春」には公式MVがあります。

MVには彼女自身が制服姿で登場しているのです。

この一遍の映画のように素晴らしいMVの監督はたかやとらい。

MVの冒頭にはCGの桜が散ります。

いかにも卒業ソングという趣です。

校舎やグラウンド、通学路の風景。

ひとつひとつの事物やシチュエーションを愛おしく思い返すように丹念に撮影・編集しているのです。

動画は3篇に分かれて、坂口有望 Official YouTube Channelに上がっています。

こちらもぜひご覧ください。

坂口有望の「青春」は高校3年生で自身も卒業を迎える彼女だからこそ歌える曲です。

卒業ソングの新しい定番曲として定着して欲しいもの。

彼女はこの先、大学に進学して歌手活動を本格化させます。

2019年3月27日にはファースト・ミニ・アルバム「放課後ジャーニー」を発表予定です。

もちろんこの曲「青春」も収められます。

彼女の今後の躍進から目が離せません。

高校生から大学生へと成長して、いったいどんな歌を私たちに届けてくれるのか。

坂口有望はいま一番将来の活躍が楽しみな女性アーティストです。