MVを手掛けたオオクボリュウさんって?
ところで「Sundance」のMVをディレクションしたというオオクボリュウさんって誰?
という人もいるかもしれません。公式サイトのバイオグラフィはこちら。
イラストレーションとアニメーションを主な表現とし、ミュージックビデオ、雑誌や広告、アパレル、内装などを手がける。シンプルな線画をはじめ、エアブラシや水彩、デジタル等、その時々のテーマや興味によって表現方法が変遷する。
出典: https://ryuokubo.ins-stud.io/
2012年多摩美グラフィック卒という若手クリエイターなんですね。
D.A.N.のMVも「Sundance」だけでなく、「Ghana」でもディレクターを務めておられます。
そういえば「Sundance」はネイティブアメリカンというよりアフリカっぽいイメージ。
サウンド面でも「Sundance」と「Ghana」には共通項があるように感じます。
さらにオオクボリュウさんは星野源さん「ドラえもん」のジャケットも手掛けておられます。
そもそも「ドラえもん」は漫画だしアニメなので改めてイラストで表現するのって難しそう。
と思ったら、大胆にも手だけで声まで聞こえてきそうなひとコマを!スゴイですね。
しかも星野源さんとコラボだなんて、どうやら音楽好きっぽいニオイがプンプンしてきます。
ルーツはビートルズの映画『イエロー・サブマリン』
オオクボリュウさんのルーツはビートルズの映画『イエロー・サブマリン』だそう。
絵を描くよりも先に音楽が好きだったんですって。
「イエロー・サブマリン」のMVで映画のテイストを確認してみてください。
D.A.N.の「Sundance」や「Ghana」のMVに通じるところがある感じ。
ちなみに「Ghana」についてはこちらの記事で詳しく解説していますのでぜひご覧くださいませ♪
【D.A.N./Ghana】謎多き歌詞を解説!ライオンの背中に乗ってどこへ行くの?! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
コンセプトはジャパニーズ・ミニマル・メロウ!D.A.N.(ダン)最初期のアンセム「Ghana」の歌詞を解説します。え?謎だらけ?ひとまずD.A.N.は3ピースバンドです。アンビエントなクラブミュージックが好きなら確実にハマります。そこから先の謎については一緒に考えましょう。
エモーショナルな歌詞を紐解く
歌うようなベースとサンプリングの女性ボイスが延々と続きそうな「Sundance」。
全体で約7分のうち3分を過ぎたあたりで唐突にボーカルが入ってきます。
そのファルセットボイスたるや狂おしいほどメロウ。
さっきまでの太陽に捧げる踊りみたいな陽気なサウンドはどこへ行った~という展開です。
今度はこのエモすぎる歌詞から「Sundance」を紐解いてみましょう。
※あくまで独自解釈です。
「エモーション」って言っちゃうんだ!
空回るエモーション ただ
踊る独楽は 倒れそう
気が気じゃない 毎晩 ただ
伸びた髪が 邪魔する
出典: Sundance/作詞:Daigo Sakuragi 作曲:D.A.N.
D.A.N.が掲げるコンセプトは「ジャパニーズ・ミニマル・メロウ」。
メロウは直訳すると「豊潤な、熟した、豊かで美しい」という意味。
ただ音楽ではアメリカのR&B(リズム&ブルース)のなかでも南部らしいバラードのこと。
あるいはジャンルにかかわらず豊かな叙情性のことをメロウネスといったりします。
何だかわかりにくいんですけど……という人は「エモい」でじゅうぶん。
そうエモいんです。D.A.N.って。コンセプトにメロウが入っているので。
そんなD.A.N.が自ら言っちゃいますか。エモーションって。(←心の声)