「D.A.N./Sundance」は【Sonatine】収録曲！オオクボリュウが手掛けたMVにも注目

「空回るエモーション」この歌詞が登場したことで前述の「MVからの独自解釈」に疑問が……。

太陽も動物も建物さえも溶け合って一体化しよう。生きよう。踊ろうって話じゃなかったの？

「気持ち良く踊る」ためのミニマルミュージックじゃなかったの？

D.A.N.は踊り疲れちゃったの？

いったい誰のエモーションが空回っているのか。「踊る独楽」とは誰（何）のことなのか。

誰の「伸びた髪」なのか。その「伸びた髪」とは何を意味するのか。はっきりしません。

あえて曖昧にされているわけです。MVでは実写映像でチェスの駒（こま）が出てきますが。

そこでD.A.N.自身の心情を表していると独自解釈しましたが、保留状態のまま先に進みます。

でも「開いてごらん」と言われるんですね。「パラシュート」を。

だから「パラシュート」って何？という話ですが。

MVでは実写映像で「パラシュート」が登場します。開くとニコちゃんマーク……。

D.A.N.の抽象的な歌詞には日常にひそむ死生観が見え隠れします。

スピリチュアルに解釈されると困るんですけど……というエクスキューズはありながら。

安心と不安。あなたと私。生と死。真逆のことも表裏一体。どうせなら心を開いてみてはいかが？

「サイコロには頼れない」＝出たとこ勝負の賭けをするわけにもいかない。

そう独自解釈しました。

何度も繰り返される「空回るエモーション」という歌詞。

そのうち「パラシュート開いてごらん」につながるこの部分だけバスドラのキックがズレます。

ビートで「空回るエモーション」が表現されるのがおもしろいです。

歌詞は「空回るエモーション」のまま。それ以上先の答えはありません。

ただ最初の歌うようなベースとサンプリングの女性ボイスが戻ってきます。

そして太陽が沈んで終わり。また太陽は昇ることでしょう。

結局D.A.N.自身は「踊る独楽」のまま倒れていないのではないでしょうか。（←独自解釈）

以上はまったくの独自解釈ですのでそれぞれご自分のゲームをお楽しみくださいね♪

その際にヒントになるのが「Sundance」の収録アルバム『Sonatine』。

このタイトルは北野武監督の映画『ソナチネ』からきているとか。

決してスピリチュアルな意味ではない死生観というニュアンスがつかめるのではないでしょうか。

もうひとつ「Sundance」や『Sonatine』のヒントになるのがテレンス・マリック監督。

代表作リチャード・ギア主演の映画『天国の日々』。この太陽の映像美に通じるものがありそう。

D.A.N.の音楽はいろいろな要素を含むうえに想像力を掻き立てられるところがおもしろいですね。

もっとD.A.N.の音楽を知りたくなった人はこちらの記事の人気曲から聴いてみてください♪