僕と君の優柔不断なドライブは続く
バッテリーの意味
バッテリーのことなら
まだ気にしなくていい
その指でタップして
いつでも呼び出して
星の数を数えたって
案外アテにはならないよ
そこら中でSearching for
直感のフラッグを目指して
出典: Driver/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
車とゴルフ、そしてもしかしたら冒頭のスマホも被っているような優柔不断なストーリーが続きます。
まず「バッテリー」の意味が謎です。
助手席の彼女がスマホの電池切れを気にしているのでしょうか。
それとも車の充電器のこと?
あるいは長時間の運転で疲れないかどうか、彼女が僕の体調を心配している状況かもしれません。
タップとは?
「タップ」もスマホ画面を軽く叩くこと、ゴルフのパターの打ち方、その両方が考えられます。
車に使われるエレクトロタップ(配線コネクター)の接触不良まで考え始めるとさすがにややこしいですね。
スマホの電池切れは心配しないで、いつでも僕を呼び出してほしい。
そんなところでしょう。
もしくは、ゴルフ場の予約を入れるのにスマホの電池切れを気にする必要はない、とか。
さらに、ゴルフ場の3つ星などの評価はそのとおりとは限らないから直感で決めよう!と解釈できそうです。
行き先が決まらない
ちなみに「フラッグ」とはゴルフのピンフラッグ、カップの位置を示す旗のことでしょう。
つまり、あちこち問い合わせてみてお気に入りのゴルフコースにすればいいという感じです。
まるでゴルフボールをあちこち打つように問い合わせる。
そんな姿も目に浮かぶでしょう。
行き先のなかなか決められない優柔不断な君を、僕が実際に優しく照らす様子が描かれています。
迷いがちな君にはヒゲダンのグッドミュージックがぴったり!
そういうメッセージかもしれません。
テーマはおでかけ
これまでの内容をまとめると僕と君はゴルフをしに行くためのドライブ中。
そしてお目当てのゴルフコースがなかなか決まらない優柔不断な状態が描かれていました。
要するにポイントはおでかけです。
この曲がテーマソングとなった「デルサタ」の番組情報を見てみましょう。
『デルサタ』は、メ~テレで2016年4月9日から毎週土曜日に生放送されている、中京広域圏の朝のおでかけ情報番組である毎年6月中旬の全米オープンゴルフなど、スポーツ中継時は休止または放送時間が短縮となる。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/デルサタ
土曜日のおでかけ番組に関連して、この曲はドライブもゴルフもスマホも盛りだくさんで描かれていたのです。
ラストで種明かし!
さあ用意はいいかな?
いつだってWanderer
偶然見つけた写真のどこか
予想外のど真ん中 追いかけるんだ
他の誰かが 気に留めなくても
関係はないさ 君の心を震わす何か
その輝きの在り処 確かめなくちゃ
追い風の向こう 一緒に行こう
It's a beautiful beautiful day
yeah
It's beauty for beauty for us
出典: Driver/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
さあ種明かしをします。
心の準備はいいですか?
ご丁寧にそんな内容の語りまで歌詞に入っています。
その答えはさらっと英単語。訳すと「さまよう人」という意味です。
歌物語としては、どのゴルフ場へ行くのか、さまよう優柔不断な君の様子が描かれていました。
さらに、タイトルのドライバーとは運転手?ゴルフクラブ?どちらの意味?
そうリスナーがさまよう仕掛けになっていたところもおもしろいでしょう。
また、車、ゴルフ、スマホに関わる様々な言葉遊びというさまよい方もできましたね。
さらに「僕と君」を「ヒゲダンとリスナー」になぞらえることも可能です。
さまよいながら音楽の輝きを共有しよう!そんなメッセージもありました。
音楽的なメッセージと実際の歌物語やサウンドが密接にリンクしているところが秀逸な曲でした。