同じ女子からすれば

ちょっと聞いてってよ うんざりするやりきれないよ
猫かぶってる それキミのこと言っているんだよ
彼はそんなキミのどこが好きになったの?
バレバレな嘘を重ねて進んで行く

出典: 猫かぶる/作詞:一瀬貴之 作曲:一瀬貴之

大好きな彼に女の武器フル活用で言い寄る猫かぶり女子。

目の当たりにしたときのイライラは想像に容易いですね。

それも同じ女子からすればきっと見え透いた演技なのでしょう。

でも、女の子に可愛く言い寄られたら、ほとんどの男は気持ちが揺らいでしまうもの。

男って単純なんですよ。

地図が読めないフリしたり 酔っ払ってるフリもして
惚れ惚れしちゃうその仕草 あざといね 名役者

出典: 猫かぶる/作詞:一瀬貴之 作曲:一瀬貴之

馬鹿な一面を見せられると守ってあげたくなるし、酔っぱらった姿は一段と色っぽく見えてしまうものです。

男子からすればイチコロなその姿も、女子から見れば全て演技。

同じ人間なのにそれがわからないというのは不思議なものですね。

隠された素顔は…

パパパ パッと見かわいいね キミのことだよ
目線逸らしたね そこのキミだよ
作り笑い塗り固めて アツアツのお化粧して
今日も彼を虜にする
キミは猫かぶる 今日も猫かぶる

出典: 猫かぶる/作詞:一瀬貴之 作曲:一瀬貴之

「パッと見かわいい」と称される猫かぶり女子。

彼女は男が笑顔に弱いと言うことも計算済み。

そして化粧が上手ければ顔だってとびきり可愛く着飾ることができます。

その下に隠された素顔は、まさに同じ女子だからわかる姿。

声を大にして言いたい主人公の気持ちが伝わってきますね。

本当はうらやましい

悔しいけど 現実は厳しいものだよ
真似しても出来やしない 不器用なんです
不甲斐ない負け惜しみを言ってるだけなの
本当の気持ち一つ言えないまま

出典: 猫かぶる/作詞:一瀬貴之 作曲:一瀬貴之

ここで主人公が本音を吐露。

本当は猫かぶり女子がうらやましいという気持ちを覗かせます。

主人公は計算高く自分を可愛く見せたりできません。

「だから彼に想いを伝えたとしても、自分を可愛く見せられる猫かぶり女子には叶わない」というのです。

それが計算だとしても、結局は可愛く見せられた者勝ち。

皮肉を言いながらも猫かぶり女子のことを認めていることを垣間見せます。

終電にわざと乗り遅れ オクターブ上がっちゃう声
そんなことが出来るなら 悩まずに済むのかな

出典: 猫かぶる/作詞:一瀬貴之 作曲:一瀬貴之

「終電なくなっちゃった~」は男からすると殺し文句です。

これもほとんどの男がコロッと行ってしまう言葉でしょう。

そして同じ女子からすればわざと乗り遅れたことも、声色を変えているのも見え見え。

自分もそれが出来たら、何か状況が変わったのではと嘆く主人公の姿が描かれます。

胸の苦しさが

カカカ 悲しい彼すでに君のモノだよ
胸が苦しいよ それ証拠なの
好きじゃないフリかまして ごまかしてもバレるよね
伸ばした手届かないよ
彼はキミに夢中 今日もキミに夢中

出典: 猫かぶる/作詞:一瀬貴之 作曲:一瀬貴之

見ていて胸が苦しいことが、彼が猫かぶり女子にゾッコンだという証拠だという主人公。

彼にその気がなければ、他の女子が言い寄っても思い悩むこともないのでしょうね。

自分の気持ちは自分が一番よくわかっています。好きじゃないフリなんて当然通用しません。

猫かぶり女子に夢中な彼を想像するのも心苦しいですね。

猫かぶり女子が最強