雨のパレード独特のサウンドが光る
特にシンセサイザーのサウンド
特に、レトロ感を前面に押し出しているシンセサイザーのサウンドが良いです。
「バンド」というスタイルにとらわれず、自由自在に活動を続けている雨のパレード。
今回紹介する『Shoes』もレトロなサウンドですが、それに加え新しいサウンドが鳴り響いています。
「下北沢ダイハード」のエンディングテーマ
オムニバス形式のドラマ
『Shoes』はテレビドラマのエンディング曲にタイアップされました。
ドラマのタイトルは「下北沢ダイハード」。
渋い味を出したらピカ一の古田新太さん。
近年、ベテラン女優の風格を備えつつある小池栄子さん主演のドラマです。
演劇の街として知られる下北沢を舞台に、小劇場で活躍する11人の劇作家が書き下ろす基本一話完結もの。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/下北沢ダイハード
「下北沢ダイハード」は、一話完結のオムニバスドラマになっています。
古田新太さんが演じるのは、とあるスナックの常連客。
スナックのママ役が小池栄子さんです。
主役の二人以外にも豪華な俳優陣が出演しています。
高橋ひとみさん、川栄李奈さん、佐藤二郎さんなど。
役者さんによって違う、十人十色な演技が見どころですね。
「YouTube」で『Shoes』を聴いてみよう
MVもレトロな雰囲気
では次に『Shoes』を聴いてみましょう。
「YouTube」にて『Shoes』のMVがアップされています。
どうやらフルバージョンではなく、ショートバージョンのようです。
下にアップしますのでご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
雨のパレードはレトロなサウンドづくりで有名ですが、この曲にもそれがよく表れていると思います。
まるで昭和時代のMVを見ているかのような編集が良いですね。
以下、楽曲を解説します。
はじめに映るのが、『Shoes』の聴きどころであるシンセサイザー。
使用している音色は、1980年代や1990年代辺りに流行ったサウンドといって良いでしょう。
ギリシャのキーボーディストであるヴァンゲリスを彷彿とさせるサウンドです。
さて、シンセサイザーのリフレインからはじまり、続いてボーカルが入ります。
ボーカルの名前は福永浩平さん。
『Shoes』の作詞・作曲を担当しています。
彼の声も、シンセサイザーに比すくらい素晴らしいですね。
力強く、そのうえ繊細でソフトな歌声です。
完璧なピッチで歌唱するのではなく、多少フェイクを入れて歌唱しているところがポイントですね。
Bメロからドラムが入ります。
クローズしたハイハットを叩く、シンプルなドラミングです。
Bメロの終わりから間奏へ入るときと同時に加わるベース。
そして、ビートが変化するドラム。
どの楽器も音数は少ないです。
そのことから、『Shoes』は「音の隙間」を楽しむ楽曲であることが分かりますね。
また、アレンジもシンプルです。
曲のはじめから盛り上がるタイプの楽曲とは違い、徐々に盛り上がっていくタイプの楽曲です。
心地よいノイズが耳に残る『Shoes』。
シューケイザーバンドであるRideやMy Bloody Valentineの影響も見逃せません。
『Shoes』歌詞解説
Aメロ
情けない自分に涙が出てきた
帰る場所はどこだっけ
汚れてしまった僕のシューズ
あてのない夜をひとり彷徨った
リアルに佇む街に
意味もなく唾を吐いた
出典: 雨のパレード/作詞:福永浩平 作曲:福永浩平