こことは?

大丈夫 僕はどこにも行けないから
大丈夫 僕も本当にここが好きだから

出典: ララバイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「ここ」とは「彼女の隣」かと思います。 

本当に彼が離れて行かないかいつも不安な彼女。 

隠れて泣くほどに好きな人とずっと居れるのかという不安。

それでも居たいという願いが、いつも隣りあわせなのかもしれません。 

そこで彼はこう歌います。「大丈夫」だと。 

彼もまた、彼自身を自分より大切にしてくれる彼女を置いてはどこにも行けないんです。

本当に彼女の隣が一番好きなんですよね。 

そんな心配しなくてもいいよと笑うように歌う明るい一場面が印象的なフレーズです。

別れの歌?

ララバイ ララバイ ララバイ バイバイ
ララバイ バイバイ バイバイ
始まりみたいな顔で さぁ 笑っておくれよ

出典: ララバイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「バイバイ」と聞くと失恋ソングなのかなと思ってしまいます。 

でもやけに明るい曲調で「ララバイ」と野田洋次郎さんは歌います。 

でも前述にもある通り、彼も本当に彼女の隣が好きだから、離れる気は全くないんですよね。 

では何に「バイバイ」しているのでしょうか?

何にさよなら?

それは、彼女と出会う前の自分ではないでしょうか? 

前にも書きましたが「ララバイ」とは「子守歌」という意味があります。 

彼女と出会う前のネガティブで誰かを信じる気持ちに疑いが拭い切れなかった自分。

そんな自分に「おやすみ」と言っているのではないでしょうか? 

「ララバイ バイバイ」と非常に楽観的に歌いながら深い歌詞です。 

昔の自分との決別と言うと固いからもっと柔らかなお別れをしようというのが伝わって来ます。

「終わりは始まりなわけである」

いつだったかヨージローが歌ってる 「終わりは始まりなわけである」
そんな風にはなかなか思えない僕 けど そうとさえ今は信じれる

出典: ララバイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

始まるものはいつか終わるではなく、終わりは始まり。

そんな今までとは真逆の前向きな考え方を彼は出来るようになってきているんですよね。 

これは凄い進歩です。 

後ろ向きな曲が多いRADWIMPSですがこのような考え方が出来るようになりかけてきています。

そして、そうとさえ今は信じれるとも言いきっています。 

「今」とのさよなら

何かがここにはあると僕は思っていたいの
だってそうじゃなきゃ「今」と さよならは悲しすぎるよ

出典: ララバイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

これは彼女の隣が特別なものだと思っていたいから、もしもここが特別でも何でもないとしたら。 

今イコール「終わりは始まり」なんてものさえ信じるようになった明るい自分が報われません。

また、元の自分に戻ってしまうと歌っています。 

それは彼にとってとても悲しいことですよね。 

彼女にとってもまた涙の原因になってしまうかもしれません。 

だからやっぱり、昔の自分には「ララバイ(子守歌)」を歌って笑ってバイバイしましょう!

最後に。

この、「ララバイ」という曲にPVはありません。 

とっても残念ですよね。

映像があったらもっと深く理解できたかもしれないのにという残念さが拭い切れません。 

是非今からでも映像化をお願いしたいものです。 

さて「ララバイ」の意味を探ってみていかがでしたでしょうか? 

今回は「ララバイ」が「RADWIMPS2~発展途上~」の締めの一曲ということで!

アルバムの魅力もご一緒にお伝えさせていただきました。 

私も今回記事を書きながらこんなに想像の奥行きがあったのかと楽曲のつくりに驚いています。