ボカロP・じん(自然の敵P)ってどんな人?
「初音ミク」に代表されるボーカロイドは、登場当初から注目を集め続けてきましたが、現在は一つのジャンルとして定着しましたね。
ボーカロイドを駆使して楽曲を制作するプロデューサー、いわゆる「ボカロP」も、プロのアーティストとして活動の幅を広げています。
じん(自然の敵P)プロフィール
ここで、じん(自然の敵P)のプロフィールをご紹介したいところなのですが、多くのボカロPと同じく、彼の本名は公開されていません。
あくまでもネット上の活動が評価されたので、本名を出す必要はないのかもしれません。謎が多いのも魅力的ですね。
わかっている経歴をWikipediaから引用します。
北海道利尻島出身。キーボディストの叔父の影響を受け、6歳からキーボードを始める。
2011年よりニコニコ動画にて自身の楽曲を公開し始め、歌詞のストーリーがリンクした一連の作品『カゲロウプロジェクト』を発表した。2012年に同シリーズの小説である『カゲロウデイズ -in a daze-』執筆。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%98%E3%82%93
北海道の北端・稚内市の西にある利尻島の出身なんですね。
利尻島にはファンタジーのような「利尻富士」がありますが、その容貌がじん(自然の敵P)にインスピレーションを与えた……というのは考えすぎでしょうか!?
しかも、叔父さんがキーボーディストだったという恵まれた環境です。まさに音楽活動をするために生まれたと言えるかもしれません!
2012年5月30日にファーストアルバム「メカクシティデイズ」を発売し、オリコンウィークリー初登場6位。ファーストシングル「チルドレンレコード」はオリコンウィークリー初登場3位、「第27回日本ゴールドディスク大賞」ベスト5ニュー・アーティストを受賞。
2013年5月29日に発売されたセカンドアルバム「メカクシティレコーズ」はオリコンウィークリー初登場1位を獲得。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%98%E3%82%93
なんと、有名音楽チャートであるオリコンに何度もランクインし、「日本ゴールドディスク大賞」の部門賞まで受賞しています。
ただのボカロPではなく、本格的な音楽プロデューサーとして認められたことは間違いありません!
2014年以降は、小説家、脚本家としても活動し、ボーカロイドではなく本当の人間をプロデュースするなど、ますます多彩な活動を行っています!
「カゲロウプロジェクト」が世界観を形作る
じん(自然の敵P)が手掛ける楽曲・小説・そしてアニメは、「カゲロウプロジェクト」という同一の世界観で表現されています。
どういうことかと言うと、じん(自然の敵P)は作品作りにはバックグラウンドが欠かせないと考え、一つの物語を作り上げたんですね。
その内容は「平凡で孤独な少年少女が、目に何らかの能力を持つ集団『メカクシ団』に加わり、事件に巻き込まれていく」というものです。
いつでも誰にでも会えるけれど、どこか心に孤独を抱え込んでしまう。そんな、ネット世代ならではの物語となっていますよ!
「コノハの世界事情」の歌詞の意味とは?
今回は、じん(自然の敵P)の曲の中から「コノハの世界事情」の意味を考えていきます。
ボカロPの楽曲らしく、「コノハの世界事情」の公式MVもネットでフル公開されていますから、MVを見ながら意味を探りましょう。

「ハリボテの街」に閉じ込められた、少年少女の物語。ただ、微笑ましさも、ロマンティックさもありませんでした。
歌詞を詳しく調べると、ショッキングな内容であることがわかります。
意味と夢と命を集めて
作られてしまった体は
終わった命を蒸し返す機械らしい
これは彼の昔のお話
人一人は涙を流して
「また会いたい」と呟いた
出典: https://twitter.com/rnts_022/status/932384126686060544
抜け出せないループ
一体、何を意味するのでしょうか。主人公は作られた存在であり、「終わった命」、つまり既に亡くなっているようです。
ですが、「コノハの世界事情」は主人公視点で描かれた歌ですから、まだ生きているとも解釈できますよね?
そして、この謎を解く手がかりとなるのは、「また会いたい」という言葉です。
つまり、主人公は何度も死に、何度も生き返って、同じ日々を繰り返していると考えることができます。
「ループする世界から抜け出したい」と願う少年。それは、自分のためだけではありません。救いたい存在がいるからです。