21枚目のシングル
「Good bye 大切な人。」だなんて
この曲名からして既に泣けてくるのですが…。
詳細を聞かずとも、どのような内容か想像できてしまうのが悲しいです。
なおこの曲は、「HERO」とのダブルA面シングルとしてリリースされています。
そして冒頭タイトルの通り、このPVには藤田ニコルが登場することもあり内容を気にせずにはいられません!
そのPVがこちら!

これを執筆しているのが2018年6月なのですが、このPVは2015年、3年前に制作されたものです。
髪の毛の色が違うせいか、このにこるんの姿がもはや懐かしいのですが(笑)。
普段は何事もないかのように仕事をこなしていますが、彼の前ではやっぱり一人の女の子。
別れが辛くて涙が止まらない、そんな様子を演じています。
演技とはいうものの、実際の彼女自身も同じようなことを経験してきたのだろうなとか、そんなこともつい想像してしまうのは勘ぐりすぎでしょうか。
どんなストーリーが展開されているのか?
それでは少しずつ見てみましょう。
すさんだ生活
脱ぎっぱなしのTシャツ 溜まる洗濯 増える外食 散らかっている生活
テーブルの上に置き手紙なんてなくて ベッド枕も一つになって
色違いで並んでいた歯ブラシはなくて 寄り添ったソファー 広く感じて
聞こえない「ただいま」「おかえり」 この部屋にお前はもういない…
出典: Good bye 大切な人。/作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY
おそらく彼女とは同棲していたのでしょうか、それとも半同棲状態だったのか、どちらにしろ当たり前のように彼女が居てたのに、もうこの彼の家からは出て行ってしまったようですね。
それまでは彼女が家事をしてくれていたけれど、居なくなった途端に洗濯物は溜まるわ食生活もいい加減になってくるわで、生活が乱雑な様子がうかがえます。
同時に彼女と別れたことで彼の精神状態が不安定な様子も、この散らかり具合によって描写されているので切なくなるばかりです。
誰も居なくなった、散らかった家の中でただ一人ぼっち。寂しくてたまらず、何も手につかず茫然自失といった感じで、ぼーっとしている姿が想像できますね。
弱みはみせたくない
今では「一人の方が楽になったよ。」なんて強がってみる…
Good bye 大切な人 絶対幸せになれよ
俺の事なんか早く忘れられる様に 姿を消すから
Good bye この想い出もゴミ箱へ灰となるだろう
「ごめん。」と「ありがとう。」 涙と笑顔 愛したこと全て
さよなら…さよなら…さよなら…
出典: Good bye 大切な人。/作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY
彼にも男としてのプライドがあります、泣いて悲しんでいる姿なんて見られたくないでしょう。
ですから、人前ではつい強がってしまいます。
別れというものは辛い、でも悲しんでばかりでは居られない、何とかしてこの気持ちを前向きにしようと頑張る姿がいじらしいです。
運悪く自分たちは別れてしまうことになったけど、只々君の幸せを願っている。
別れる時ぐらいはキレイな形でお別れしたい、醜い言い争いだとか、そんなことはしたくない。
あいつは最低な女だったとか、例えどんなに嫌な想い出があったとしても、決してそんな言葉は吐きたくない。
君の幸せを願うから、邪魔にならないようにしたい。
おそらく彼が言いたいことは沢山あるんだろうとは思います。
しかしそういう気持ちをぐっと抑えて伝える言葉は、「ごめん。」「ありがとう。」そして「さよなら。」、必要最低限の言葉のみです。
しかしその最低限の言葉の中に、彼なりの最大限の気遣いが綴られています。
ありのままで
夜中のスウェットデート 素顔のお前も
特別な日 ちょっと背伸びしたお前も
クシャクシャに崩れた泣き顔も 真剣な顔 見えない頑張りも
「おはよう」「おやすみ」のTELだって ケンカしたあとのKISSだって
なんだかんだ言って 浮かぶいい思い出 大好きだった姿が消えない
もしもの別れ話も あの頃お前は笑って聞いてたけど
出典: Good bye 大切な人。/作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY
恋愛をしていると、良いこと楽しいことばかりではありません。
些細なことで悲しくなったり腹を立てたりで、気の休まる時が無いでしょう。
好きな人には嫌われたくなくて、本当の自分の押し殺したまま、気持ちを偽ったまま、付き合いを続けていくカップルもいます。
しかし彼らは違いました。
常にお互いのことを包み隠さず、素直な気持ちをぶつけてきました。
すっぴん姿も、メイクした姿も、喜怒哀楽をハッキリ出して、彼の前では飾らない姿を見せてきた彼女。
そんな彼女に対し、彼も言いたいことを言い合い、その度にお互いの愛情や信頼を深めていった様子がうかがえます。
そんな自分たちが別れることになるなんて、当時は想像すらしていなかったのでしょう。