ジェニーハイウォッシュとは?
ゲスの極み乙女。の川谷絵音、吉本新喜劇座長である小籔千豊、野性爆弾のくっきー!、tricotの中嶋イッキュウ、元ゴーストライターの新垣隆。
という、各分野の「天才」が集まって結成されたバンド、ジェニーハイ。
他のバンドでも活躍し、曲づくりの才能を世に知らしめている川谷絵音の書く独特の歌詞と曲で話題になっています。
2019年にはファーストアルバム「ジェニーハイストーリー」をリリース。
アイドルグループBiSHのアイナ・ジ・エンドとコラボレーションした「不便な可愛げ」が話題になりました。
アルバムにはその他、独特の歌詞が話題となった「ダイエッター典子」や「プリマドンナ」なども収録されています。
そんな話題に事欠かないジェニーハイが2020年に発表した曲が、「ジェニーハイウォッシュ」です。
この曲は、彼ららしい遊び心と時代を反映するメッセージ性を含んだ曲になっています。
歌詞の内容、またMVに込められた意味を後ほど解説します。
2020年5月16日に配信リリース
この曲は、日本での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて制作され、急遽配信でリリースされることが決定されました。
ジャケットは、メンバーの中嶋イッキュウと新垣隆が手洗いをしている場面のイラストになっています。
このイラストも、歌詞やMVの内容と深く関わっていますよ。
ミュージックステーションにて初披露
こちらの曲は、配信リリースの前日である2020年5月15日にミュージックステーションにて初披露されました。
正式なリリースの前にテレビで披露されたんですね。
このときには、5人はスタジオには出演せず、リモートでの出演に。
実はこの「リモート出演」や、そこで披露された「手洗いダンス」は、この曲の歌詞やのちに発表されるMVの内容とも関連しているんです。
ジェニーハイウォッシュはどんな曲?
川谷絵音のコメント
この曲について、バンドのプロデューサーでもあり作詞作曲を手掛けた川谷絵音は次のようにコメントしています。
「音楽はこういう時助けになる人もいると思うので出来るだけ楽しい空気を発信できればと思い作りました。
手洗いソングなんですが、トラックはジャジーでヒップホップ。 楽しく手を洗うだけじゃなく、お洒落に手を洗うのはいかがでしょうか。」
新型コロナウイルスによって自粛が余儀なくされ、ステイホームやソーシャルディスタンス、3密という言葉が一般に定着した2020年の日本。
緊急事態宣言が発出される中、世間には自粛ムードが漂っていました。
ライブや音楽フェスティバルは次々と中止になり、ミュージシャンにとっても音楽ファンにとっても辛い状況となりました。
そんな暗い雰囲気が立ち込めるなかで、少しでも楽しい気分になればという思いで作られた曲だったんですね。
コメントにもあるように、ジャジーな大人の雰囲気漂う楽曲ですが、それだけではない、遊び心やメッセージ性に富んだ楽曲になっています。
楽しいだけでなくおしゃれな、子供だけではなくおとなも楽しめる手洗いソングになっていますよ。
誰もが知っている童謡の替え歌?
曲を聞くと、聞き覚えのあるメロディに「おや?」と思われるのではないでしょうか。
そう、この曲は誰もが知っているであろう童謡の「おべんとうばこのうた」がモチーフになっています。
童謡をジャジーでヒップホップな楽曲にアレンジしてしまうとは、さすが川谷さんですね。
誰もが知っているメロディだからこそ、ついつい一緒に口づさんでしまうような楽曲になっていますよ。
ジェニーハイウォッシュの歌詞の内容は?
それではまず、MVの内容とも深く関わりのある、歌詞の内容を見てみましょう。
ソーシャルディスタンス
これくらいの距離をとってさ
心と心は密にして
出典: ジェニーハイウォッシュ/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
新型コロナウィルスが流行し、感染を避けるため距離を取ろうと「ソーシャルディスタンス」が呼びかけられるようになりました。
そんな状況を、距離は取りつつも心と心は密にしようと歌っています。
「密」も同じ時期に、「3密を避けよう」と話題になった言葉です。
時事ネタをうまく取り入れて、さらに童謡にのせて面白おかしく歌詞にしているのはさすがです。