誰かの耳とは?
SKE48が10周年を迎える2018年7月4日に発売された、23枚目シングル『いきなりパンチライン』です。
そのTypeA~Dまである中の、Type Bのカップリング曲として収録されているのが『誰かの耳』です。
歌唱するのはTeamKⅡです。
48グループは今や国内に約400人のメンバーがいて、みんなチームに所属しています。
その中のチームの1つであるSKE48 Team KⅡです。
この曲のセンターを務めるのはSKE48の次世代エースと言われる、小畑優奈さんなんです。
赤い手の意味とは?
このMVに出てくる赤い手...いや赤い手袋。メンバー1人1人が片手に付けています。
映像作品において、小道具とは心情を表すことが多いのです。
ではどういう意味なのでしょうか?
赤は情熱。手袋は隠す。そんなキーワードが私には浮かびました。
情熱を隠す?
どういう事なのでしょうか?
アンチと戦わない
HKT48の指原莉乃さんやNGT48の中井りかさんは、赤い手袋をしていないのではないかと感じました。
それは人気メンバーには必ずと言っていいほど、アンチが付いているものです。
中井りかさんは、言いたい事をズバっと言われる人だし、アンチが現れるとそれを攻撃します。
指原莉乃さんもテレビで、アンチに対して言っていました。
そうすればアンチはネットを汚し炎上する。その繰り返し、ブーメランです。
まさに100年戦争ですね。
だから指原莉乃さんは、エゴサーチする時は「りのちゃん」で検索するって話されてました。
でも、たくさんのアンチを抱えていた前田敦子さんは特にアンチについては触れてはいなかった記憶があります。
そこにも意味がありそうな気がします。
多分、Team KⅡのメンバーって、アンチに触れていないと思います。
だから赤い手袋をはめているのです。
無表情?
SKE48 Team KⅡの高柳明音さんはTwitterで、ストレートに言葉をぶつける曲なのに、あえて無表情で歌うと言っておりました。
ストレートなのに無表情?
情熱的なのに隠す...。
サビの詞はストレートです。
怒ってまくしたててるように思えます。
なのに無表情?
なのに手袋?
これです。赤い手袋の意味は。
サビは言葉に出していないのかもしれませんし、言葉に出しても理路整然と言っているだけかもしれません。
これが赤い手袋の心理描写ではないでしょうか。
『誰かの耳』の世界観
カシャカシャ
ガヤガヤ
カシャカシャ
ガヤガヤ
カシャカシャ
ガヤガヤ
僕は“ゲセフォ”と言われています。
ゲセフォって、「何を言うてりゃ~すぅ!」って思ったけど、すぐに意味は分かりました。
それは趣味のカメラです。
僕はカメラを持ち歩き、素敵な景色だったり、花や空、ビル、なんでも撮ります。
それは学校でも同じで、友達を撮ったりします。
しかしいつからだろう、みんなが写ろうとしなくなったのは。
カシャカシャ
「ねぇーねぇー、あれ何を撮ってるんだろうねぇ?」
カシャカシャ
「見て見て、あっちに女の子たちがいるよ!あれだよあれ!」
カシャカシャ
「見て!江崎佑菜ちゃんだよ。学校一可愛いって言われてる子だよ!」
カシャカシャ
「最低!」
僕が撮っているのは、夕陽と校庭です。
そう、下世話なフォトグラファーで“ゲセフォ”です。
でも、そんな事でいつしか僕は景色ではなく女の子を撮っていると思われるようになっていき、その噂はもっと要らぬ方向へと広がって行きました。
ある夏の日の日曜日です。
僕は名古屋の栄の町で定位置カメラを固定して、座り込んで道端にカメラを向けていました。
その道端には、薄着の女の子も歩いています。
そこにクラスメイトが僕を見つけて、声をかけようとしました。
彼女は学級委員を務める子で、明るい性格でもあります。
東京から転校して来たけど、もうそんな事は忘れるぐらい打ち解けていました。
それに僕の噂も気にしないでいてくれる優しい部分もあります。
でも彼女は僕に声をかけようとしてやめて、口を押さえて帰って行きました。
もちろん僕は気がつかなかったけど、その日から彼女の態度も変わっていきました。
「ねぇーねぇー、聞いて」
彼女はそんな事話す子じゃないけど、その時は我慢できずにみんなに話していました。
それで、その子までも僕のカメラには入らなくなりました。
辛かったけど、僕は何も言いません。
あの日だって、僕が撮りたかったのは女の子ではありません。
逃げ水です。
でもそれを説明する事はしません。
いつか分かる時が来るから。
『誰かの耳』の歌詞の意味は?
Aメロは場面状況を歌っている
すれ違った誰も彼もが
眉を顰(ひそ)め 後ろ指を差す
そう自分が何かしたか?
不安になって来るだろう
出典: 誰かの耳/作詞:秋元康 作曲:BASEMINT
自分は何もしていないはずです。
普通に生きているだけだし、誰かに何かした訳でもありません。
でも、みんなが何かを噂しているんです。
話しかけようとすると、いきなり避けられました。
そして冷たい視線だけが浴びせられます。
そんな状況なのです。