【白い恋人達/桑田佳祐】CD音源でピアノを弾いてるのは○○？！冬の定番曲の歌詞を徹底解説♪

「白い恋人達」は決して派手に盛り上がる曲ではありませんが、静かに展開が進むからこそ、その中で少しずつ変化していく主人公の感情が際立って映ります。

今は身を裂くような孤独・喪失感があるとしても、そんな気持ちもやがてこの冬景色のように綺麗な思い出になっていく。だからこそ、今ここでくじけて全てを投げ出してしまうのではなく、また前に進んでいく。

そんな心の変化が、感動的なバラードのメロディとともにじっくりと描かれます。

最後には1番のサビと同じ表現がくり返されますが、その中にも「せめてもう一度だけこの出発をCelebrate」と、過去の恋をふり返るのではなく新しい人生に向かって歩き出そうとする気持ちの変化が表れています。

そこには、どうしても忘れられない過去の恋を考えてしまう切なさと、それでも前を向いて歩いていこうとする決意が混ざり合って、胸を締め付けるような葛藤を作り出しています。

そんな孤独な葛藤がどこか寂しげな冬の街並みと合わさって描かれることで、じっくりと浸れる感動を生んでいます。

冬を彩る定番曲として今なお人気が高い、桑田佳祐の「白い恋人達」。

切ないメロディやピアノサウンドが印象的なこの曲ですが、改めて歌詞をじっくりと見てみると、そこには曲の雰囲気にもぴったりな切ない恋の物語が描かれていましたね。

寂しげな冬の景色と、同じく寂しげな失恋の心情。2つが合わさることで、「白い恋人達」は冬の名曲として大きな感動を生んでいます。

冬が来るとつい聴きたくなるこの曲。主人公の心情に思いを寄せながら、ぜひじっくりとその世界観に浸ってみてください。