エネルギーがみなぎるFLOWの通算20thシングル
「WORLD END」は、FLOWのメジャー通算16作目のシングル。
インディーズ時代のシングルを加えると、丁度20作目となります。
タイトルは文字通り「世界の終わり」。
MVもそれを意識していて、砂漠を舞台にしています。
しかし、だからといって決してシリアスな曲というわけではありません。
むしろエネルギッシュで、FLOWらしい爽快感と疾走感溢れた一曲です!
「世界の終わり」なのに、どうしてこんなに明るいのでしょうか。
それは歌詞に秘密があります。
「WORLD END」の歌詞に隠された、「終わりの先にあるもの」を見てみましょう!
アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』OP曲
「WORLD END」はアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の後期OP曲です。
FLOWと『コードギアス』といえば、前作となる第一期の最初のOP「COLORS」ですね。
この曲ぶりのタイアップとなりました。
アニメシリーズはFLOWの「COLORS」で始まり、「WORLD END」で終わる…なんだか感慨深さを感じます。
前作でギアスを手に入れ、「ゼロ」として母国である神聖ブリタニア帝国に復讐しようとしたルルーシュ。
しかし彼は、皇帝でもある父親によってゼロやギアスの記憶を改ざんされてしまいます。
普通の学生として生活していたルルーシュは、かつてギアスを与えたC.C.と出会い記憶を取り戻すのでした。
「WORLD END」は復活したルルーシュの物語と、どう関わっているのでしょうか。
世界の終わりで生まれたモノ
「世界の終わり」というとそれこそ人類の滅亡だとか、地球の崩壊など暗いイメージがあるかもしれません。
しかし、FLOWが歌う「WORLD END」は違います。
「終わり」だけではない、その先にある希望を見出す歌詞なのです。
世界が終わる時、いったい何が生まれるのでしょうか。
風を漂う光
世界の終わりで 生まれた光 今 風の中
出典: WORLD END/作詞:KOHSHI ASAKAWA 作曲:TAKESHI ASAKAWA
世界が終わる時、「光」が生まれました。
空から降ってきたのでしょうか、風に巻かれているようです。
「終わる」のと「生まれる」のは、なんだか対照的な印象があります。
「生まれる」というのは、「始まり」とよく結び付けられます。
「始まり」は「終わり」の対義語。
一見相いれないこの歌詞はどういう意味なのか、これだけでは分かりませんね。
「光」の正体も同様です。
「WORLD END」の全ての歌詞を見た時、それが分かるのかもしれません。
世界は正論では回らない
綺麗事だけじゃ生きれない
優しさだけじゃ癒せない
出典: WORLD END/作詞:KOHSHI ASAKAWA 作曲:TAKESHI ASAKAWA
世界には「こうするのがカッコイイ」、「こう思うのが理想的」とされる正論があります。
誰もが「こうしたい」とする「正しいこと」ですが、それだけで世界は回っていません。
誰にでも優しくて平等な世界が良いというけれど、実際そんな世界にはなっていないのです。
人生も同じこと。
美しい理想はあっても、それだけで生きることはできません。
きれいで優しいものだけでは、人を慰めきれない。
時にはズルくて悪いことをしないと、生きていけない世界なのです。
失われた色彩
奪われたのは何だ?
変わらない世界で
聞こえて来たのは何だ?
色彩の歌
Everything is bright
出典: WORLD END/作詞:KOHSHI ASAKAWA 作曲:TAKESHI ASAKAWA