「年を取って再会した時にお互い結婚していなかったら結婚しよう」

きっと別れる時に涙ながらにこんな約束をしたのかもしれません。

でも、時間が立てばその約束もどんどん薄れていってしまう。

環境や人間関係も変わるでしょうし、たとえ気持ちが当時と同じでも約束が果たせるかというと…難しいでしょう。

主人公はそんな現実もあるだろうと思う現実的な考え方も持っています。

「can you feel me underneath the skin?」=“あなたは私のことを密かに感じているの?”

自分が想うように「貴方」もきっと自分のことを想っているはず。

お互い特別な存在であることを主人公は確信しているのです。

四季それぞれに思い出があるほど長く、そして深い仲だったんでしょう。

「we'll be alright」=“私達はきっと大丈夫”

ここで、「I」から「we」になっていることに注目してください。 

主人公は「貴方」と「心のつながり」があることを信じています。

「stay with me」=“私と一緒にいる”

「離れていても心はいつも一緒にいる」

と思っているわけです。

ここは本人達にしか分からない感覚かもしれませんね。 

お互い、代わりがいないような大事な存在ということなのかも。

「貴方」と四季を過ごしたい

夢で「貴方」を想う

春の花眠る夜に 迎えに来て
夏の砂浜に message 残して
秋の雨 冬の涙 飾らぬ愛で 暖めて欲しい
four seasons with your love 夢の中

出典: Four Seasons/作詞:JUSME 作曲:MONK

春夏秋冬、それぞれの季節で「貴方」と一緒に過ごすことを夢見る主人公。

「春の花眠る夜」というフレーズがとても幻想的で美しいですね。

主人公の中で「貴方」は「美しい思い出の人」と化しているのかもしれません。

辛い時に嘘のない優しさで支えてくれていた「貴方」。

包容力のある年上の男性のイメージがわきました。

たとえ、別の男性と付き合っても「貴方」でないと埋まらない穴がきっとぽっかり空いているんでしょう。

流れる時を心に ありのままに 二人の日々は もうすぐ想い出
愛も夢も忘れ物 いつの日でも 暖めて欲しいfour seasons with your love 胸の奥

出典: Four Seasons/作詞:JUSME 作曲:MONK

時が過ぎていけばいくほど、「想い出」になってしまうことを切なく想う主人公。

「貴方」が主人公へ語った「愛」や「夢」はまだちゃんと覚えているのに…

前の歌詞では「秋の雨 冬の涙」の時に「貴方」に暖めて欲しいと言っていたが、本心は違っていたようです。

「いつの日でも暖めて欲しい」と改めて正直に恋しい気持ちを歌っています。

four scene stay with me...

four scene, four four seasons
four scene, I'll be alright
four scene, four four seasons
four scene, stay with me...

出典: Four Seasons/作詞:JUSME 作曲:MONK

“4つのシーン、4つ、4つの季節

4つのシーン、私は大丈夫だろう

4つのシーン、4つ、4つの季節

4つのシーン、貴方と一緒に…”

 

最後はこのサビが繰り返し4回も歌われます。

「四季」に合わせてわざと4回歌っているのかもしれません。

春夏秋冬、「貴方」と一緒に過ごした季節を、それぞれ一つずつ思い出している様子が浮かびます。

主人公は「貴方」と過ごした思い出を支えに前に進んでいくのではないでしょうか。

そんな余韻を与えながら曲は終わっていきます。

「Four Seasons」のMVをチェック!

幻想的なMV

2014年に撮り下ろしされた「Four Seasons」のMVです。

春夏秋冬に合わせて歌う安室奈美恵さんを見ることができます。

プロモーション用のため途中までしか見られませんが、CGを使った幻想的な映像作品です。

『Ballada』のDVD/Blu-rayではフルで収録されているので、是非チェックしてみてください。

実はあのアニメの主題歌だった!

【Four Seasons/安室奈美恵】歌詞を和訳して解説!四季のように移りゆく恋心が切ない…の画像

「Four Seasons」は映画『犬夜叉 天下覇道の剣』の主題歌でもありました。

「戦いが続く中で主人公達のひとときの休息」をイメージしたという安室さんによる制作裏話も。

主人公・犬夜叉とヒロイン・日暮かごめの関係を重ねて切なくなった人も多いのではないでしょうか。

映画のエンディングにはぴったりの曲だと『犬夜叉』ファンにも人気のある曲です。

安室さんは楽曲「Come」で『TVアニメ版『犬夜叉』のエンディングテーマも担当しています。

こちらもお互いに特別な存在と感じている恋人同士の曲で、世界観が似ています。

気になった方はぜひチェックしてみてください。

最後に

別れた恋人を思い出す切ない名曲!