10-FEET「ヒトリセカイ」とは?
「ヒトリセカイ」は2017年2月1日に発売された10-FEETの16枚目のシングル「ヒトリセカイ×ヒトリズム」に収録されている楽曲です。
テレビ東京系ドラマ24「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」のオープニング・テーマ曲としても話題になった楽曲ですね。
2017年11月1日に発売されたアルバム「Fin」にも収録されています。
「ヒトリセカイ」はなかなか完成しなかった!?その理由とは?
「ヒトリセカイ」は実は、着想から完成までに1年ほどかかった曲。
その理由は14作目のシングル「その向こうへ」から4年間新作が出ていない中で、「ヒトリセカイ」はその間の割と早いうちから元ネタも手をつけていて、歌詞の方向性も決まっていたのに、アレンジに時間がかかっていたためだそうです。
特にBメロに試行錯誤を繰り返していたほか、サビも何度か形を変え、最初の形に戻ったとか。
ぜひその努力の跡にも想いを馳せながら聴きたいですね。
MVでは傷だらけでドラムセットに突入!?

そんな「ヒトリセカイ」のMVはまるで喧嘩でもしてきた後のように3人とも傷だらけで、汚れたスーツを着て演奏しています。
そして、YouTubeでは前後編に分かれているので、後編に入っていますが、MVの最後ではドラムセットに突っ込んでいくメンバーたちの姿が映されています。
ボロボロの姿でドラムセット共々倒れ込む3人ですが、演奏をまた始めるのでした。
傷ついても、失敗しても、何度でも立ち上がる姿を表現しているのかもしれません。
試行錯誤を繰り返して思ったものに近づいたり遠ざかったりしながら完成したこの曲そのものを表しているともいえるでしょう。
10-FEET「ヒトリセカイ」の歌詞解釈
ストレートな言葉でストレートに想いを伝える印象が強かった今までの10-FEETの楽曲に比べて、抽象的で行間を残した印象の「ヒトリセカイ」の歌詞。
そんなこの曲は、人それぞれ解釈に幅がありそうですが、筆者なりの歌詞解釈を紹介していきたいと思います。
「言葉足らず」の優しさ
嗚呼 寄り添うだけで優しさも言葉も
何もないまま ただ居て欲しい
そんな時あるでしょう
嗚呼 平仮名みたいな愛や優しさを
真っ直ぐに見つめれない
そんな日がありますか
ありがとうとさよならを
一つにした様な笑顔で悲しみも理由に変えて
出典: https://twitter.com/masashi_feet2/status/824910722052206592
「アンテナラスト」を彷彿とさせる「言葉足らず」の大切さを歌った冒頭の歌詞です。
「寄り添うだけで」「優しさも言葉も何もないままただ居て欲しいそんな時」、そして、「平仮名みたいな愛や優しさ」を「まっすぐに見つめれないそんな日」は、どちらも、何も言わずにただ一緒にいてほしい、という時を表現しているのでしょう。
「平仮名みたいな愛や優しさ」とはきっと両親や祖父母が子供に与えるような「愛」や「優しさ」のことで、反抗期には、それを「まっすぐに」受け止められず、煩わしがったりしてしまうものですよね。
そんな愛情を注いでくれた人たちがいなくなってしまった時には、どうしようもない悲しみが押し寄せ、もっとその優しさに応えられなかったのかと後悔するものです。
しかし、そんな風に押し寄せるどうしようもない「悲しみ」も、それだけ愛されていたから悲しいんだという理由に変えて、「ありがとうとさよならを一つにした様な笑顔」で笑おうといっているのですね。
この後には何が続く!?続きが気になる歌詞
そして明日にはもうそこには もうそこには…
明日にはもうこのセカイは もうこのセカイは…
出典: https://twitter.com/HMWK_KUK/status/831808792681607169
「そして明日にはもうそこには もうそこには…」、「明日にはもうこのセカイは もうこのセカイは…」という含みをもたせた歌詞からは、前の歌詞から考えると、「もうそこには」大切な人はいない、そして「このセカイは」終わってしまうという風に言葉が続いていくようにも想像できますね。
この歌詞の続きを考えつつ、次の歌詞を見ていきましょう。