10-FEET「蜃気楼」

収録情報

「蜃気楼」は10-FEETの7枚目のアルバム『thread』に収録されています。

thread
10-FEET
NAYUTAWAVE RECORDS

10-FEETの中でも、比較的落ち着いたメロディーで、心に響くメッセージ性のある歌詞が大人気です。

わたしも「蜃気楼」を聴くと、忘れかけていたことを思い出させてくれるような気持ちになります。

このままの自分でいいのかな?と疑問を抱えながら、息苦しい日々を送っている人には、是非聴いてほしい一曲です。

聴いたあとはきっと、胸のモヤモヤが晴れるはず!!

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ライブ映像

「蜃気楼」はアルバム収録曲ですが、10-FEETライブでは、よく演奏される楽曲です。

「蜃気楼」を聴くと、いろいろな想いが頭の中をめぐり、気がつくと涙がホロリ……。

まわりを見ると、同じように涙を流す人も、ちらほらいたりします。

「蜃気楼」のエモーショナルな歌詞がわたしたちをそんな気分にさせるのでしょうね。

TAKUMAさんの切ない歌声が、心の叫びのようにも聴こえてきます。

次は、そんな「蜃気楼」の歌詞を徹底解釈していきますね!!

「蜃気楼」の歌詞


タイトルが意味するもの

そもそも「蜃気楼」は、大気の密度の違いから、光が異常に屈折することによって起きる現象のことです。

普段見ている景色が歪んだり、逆さまになったり、あるはずのないものが見えたりします。

なんとなく、自分で想い描いている理想や夢にも似ていますよね。

理想や夢も、時には形を変えたり、見失ってしまったり……。

楽曲「蜃気楼」でも、そんな様子が歌われています。

歌詞の意味を徹底解釈

笑ってみても(笑ってみても)
泣いてみても(泣いてみても)
あの頃の様な高揚も弱さも無くて
孤独ささえも肯定して
強くなっちゃって
カッコつけた背中は
滑稽に言い訳こぼした

出典: 蜃気楼/作詞:TAKUMA 作曲:TAKUMA

大人になるにつれて、感情の変化に動揺することは、少なくなりました。

でも子供の頃って、やりたいことに関しては、周りが見えないくらい夢中になっていましたよね?

途中でお母さんに止められたら、怒って泣き叫んだりしましたよね?

それは、やりたいことに対する熱量がものすごくあるってことです。

成長してしまった今は、人の目を気にしたり、やたら空気を読んだりして、やりたいことが中途半端になってしまったり……。

そんな風に、どこか冷めた目で自分を見てしまうんです。

結果、一番楽なのは1人でいる時間だ!なんて思っちゃいます。誰にも邪魔されないですからね。

優しそうな(優しそうな)
少し困った(少し困った)
母親にしがみついて
泣いてた少年を
見てこぼした笑みは少し堅くて
僕はまた無邪気さを
無くした気がしたんだ

出典: 蜃気楼/作詞:TAKUMA 作曲:TAKUMA

まだ無邪気な少年を見かけるたびに、幼い頃の自分と、今の自分を比べてしまい、不甲斐なさを感じます。

“こんなはずじゃなかったのになぁー”なんて思いながらも、どうにもならない気持ちでいっぱいです。

そして、少年を見て、自分にもこんな時代があったことを思い出します。

日々に擦り切れて 青空が切なくて
見え透いた優しさが綺麗で
みんなは優しくて
あなたには会えなくて
明日は来て

出典: 蜃気楼/作詞:TAKUMA 作曲:TAKUMA