『赤黄色の金木製』
第7位は彼らの3rdシングルかつ、1stアルバム『フジファブリック』にも収録の『赤黄色の金木犀』。
春を司る『桜の季節』。
夏を司る『陽炎』。
秋を司る『赤黄色の金木犀』。
冬を司る『銀河』。
これらを収録した、コアファンにはお馴染みのコンセプトCD『四季盤』の中の1曲でもあります。
4曲ともリリース後15年経った今でも色褪せる事のない人気曲ですね。
それらをメジャーデビュー直後にシリーズとして続けてシングルリリースした彼ら。
今思えば、当時から頭一つ抜けているバンドだったという事を象徴する有名なエピソードとなっています。
夏の暑さがおさまり、涼しくなってきた頃に吹く乾いた秋風。
傾きかけた夕陽の赤さと、それに伴って伸びる影。
どこからともなく届く、金木犀の甘い匂い。
イントロのギターフレーズから、そんな秋の切なさや郷愁を見事に表現したサウンドとなっています。
多くの人の中に眠る懐かしさに溢れた風景の中を歩く少女と、その中で演奏するメンバーの姿。
そして在りし日の志村正彦の歌う貴重な姿が見られるPVも要チェックとなっています。
第6位:フェスでも人気の高いアップナンバー!『モテキ』主題歌のこの曲!
『夜明けのBEAT』
第6位は『モテキ』の主題歌としても有名な『夜明けのBEAT』。
前述したアルバム『MUSIC』に収録されている1曲です。
この楽曲も、志村正彦が残したボーカルとギターソロを元に製作された曲でした。
アップテンポなダンスナンバーで、夏フェスなどで盛り上がる曲となっていますね。
また、楽曲のPVの監督は実は『モテキ』でもメガホンを取った大根仁。
『モテキ』のドラマ・映画共に主演となった森山未來も出演しているんです。
この2人のコンビによって作られた、楽曲にマッチした疾走感溢れる映像となっています。
また実はこのPV、レオス・カラックス監督の『穢れた血』という洋画をオマージュしているとのこと。
興味のある方はぜひ映画もあわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
第5位:多くのアーティストにも愛された至高の名曲
『茜色の夕日』
いよいよランキングも折り返し!
第5位には6枚目のシングル『茜色の夕日』がランクインです。
インディーズ時代から歌い続けてきたこの曲は、たくさんのアーティストにも愛された楽曲でした。
その中でも有名なエピソードは、昔志村正彦と同じバイト先で働いていた氣志團の綾小路翔の話です。
志村正彦が彼に地元に帰ろうかと相談した際、「じゃあこの曲をくれ!」と言ったエピソードは有名ですね。
また、志村正彦が亡くなった数日後に行われた年末のカウントダウンフェスにて。
奥田民生が涙ながらにこの曲を歌い上げたエピソードには、多くの人が胸を詰まらせました。
菅田将暉はこの曲をカバーし、自身のアルバムに収録しているそうです。
そんなたくさんの名だたるアーティストに愛された『茜色の夕日』。
第4位:ポップでキャッチ―なアニメ主題歌!
『LIFE』
第4位は15枚目のシングルである『LIFE』。
全く同名の8thアルバム『LIFE』にも収録されている楽曲となっています。
アニメ『銀の匙 Silver Spoon』の主題歌としても起用されていますね。
躍動感溢れるピアノのイントロが印象的な、ポップなサウンドで作られた楽曲となっています。
主題歌となっているアニメや、『思春期な銃撃戦』というテーマのもと製作されたPV。
どちらにも通ずるのは、キラキラと輝く青春時代が描かれているという点でしょうか。
いろんなものに夢中になるワクワクが詰め込まれているような、そんな曲となっています。
第3位:豪華俳優とのコラボレーションが話題になったあの曲!
『カンヌの休日 feat.山田孝之』
いよいよTOP3の発表です!
まず第3位に選ばれたのはこの曲、『カンヌの休日 feat.山田孝之』!
彼の冠番組であるドキュメンタリー番組『山田孝之のカンヌ映画祭』の主題歌にもなりました。
山田孝之が役者としてではなく、プロデューサーとして映画を作ろうとするこの番組。
深夜の放送にも関わらず、彼の周囲の豪華俳優らの出演が話題となりました。
せっかく冠番組の主題歌を製作するなら、どうせなら本人にも歌ってもらおう!
そんなアイデアから実現したコラボレーションとなっています。
山田孝之と言えば、2019年に綾野剛・内田朝陽とバンド『The XXXXXX』を結成。
ボーカルの山内総一郎と一緒に聞いても勝るとも劣らない、納得の歌声ですね。
曲の歌詞では、カンヌ映画祭を受賞した錚々たる名作品も多数登場しています。
『パリ、テキサス』、『ダンサーインザダーク』、『誰も知らない』等々…。
映画好きにはたまらない歌詞も要チェックです!