フジファブリックのメジャーデビューシングル!
記念すべき1stシングル
季節感をテーマとした『四季盤』にも収録
今作はメジャーデビューシングルであると共に、後に発売された『四季盤』の内の一曲でもあります。
季節感や目に浮かぶような情景を曲の中で描く事を大事にしていたフジファブリック。
そんな彼らの作風を表すかのような『四季盤』には、四季ごとのイメージで作られた4曲が収録されています。
春を表すのは今作の【桜の季節】。
夏を表すのは彼らの2ndシングル【陽炎】。
秋を表す3rdシングル【赤黄色の金木犀】。
そして冬を表す4thシングル【銀河】。
メジャーデビューしたばかりのバンドが、立て続けに今もなお人気のシングル曲を怒涛のリリース。
当時から存分にセンスを発揮する実力派バンドであった事が伺えますね。
バンドの歴史に欠かせない存在、志村正彦とは?
結成時からの中心人物
この【桜の季節】を歌っているのは、当時のフロントマン【志村正彦】です。
フジファブリックが好きな人にとっては、この人物無くしてこのバンドを語る事は出来ません。
結成時からのメンバーであり、いわゆるフジファブリック第5期と呼ばれる頃までのボーカルを務めていました。
バンド結成の中心となった人物であり、楽曲のほとんどの作詞作曲も担っていたそうです。
フジファブリックが人気だった理由には、特に彼の書く歌詞が大きな影響を及ぼしていたのではないでしょうか。
思い出の中に欠片のように残る風景を鮮明に描く歌詞は、時代を超え多くの人々の共感を呼んでいました。
音楽業界を襲った突然の哀しみ
多くのファンに愛されるフジファブリックを作り上げ
2009年12月24日、彼は自宅で謎の死を遂げました。
死因は未だに判明していません。
享年29歳、あまりにも早すぎる死でした。
若過ぎた天才の急逝に、当時の音楽業界は大きな哀しみに包まれま
訃報の数日後に開催された年末の音楽フェスでは、生前親交の深か
歌ったのは、志村正彦が上京後に初めて作ったというフジファブリックの
声を詰まらせ、涙声になりながら最後まで歌い切ったその光景は、
翌年1月には、生前彼が行っていた集まりから名前を取った『志村
数千人ものファンが参列し、彼の死を惜しんだそうです。
残された者たちの決意
ボーカルの死という大きな壁に立ち塞がれたフジファブリックでしたが、歩みを止めることはありませんでした。
翌年2010年には活動再開と、これまでリードギターだった山内総一郎がギターボーカルとなる事が発表されます。
またこの年の7月に、生前志村がライブすることを夢みていた富士急ハイランドにて『フジフジ富士Q』というイベントを開催。
奥田民生や斉藤和義、ハナレグミやPUFFYなどをゲストに迎え、志村正彦の遺志を継ぐ決意に満ちたパフォーマンスを披露しました。
【桜の季節】の歌詞を解説!
そんなフジファブリックの記念すべき1stシングル【桜の季節】とは、どんな情景を歌った曲なのでしょうか?
早速解説していきたいと思います!