アルバム「濡れゆく私小説」に収録されている美しきラブソング
川谷絵音さんが率いる注目のバンド、indigo la End。
川谷絵音さんといえば、ゲスの極み乙女。のボーカルという印象が強いかもしれません。
しかし、indigo la Endが作り出す独創的な音楽に夢中になる人も急増しているのです。
今回はそんなindigo la Endの楽曲「通り恋」について紹介していきます。
「通り恋」は、アルバム「濡れゆく私小説」の中に収録されている楽曲です。
曲名にも「恋」というワードが入っていることから分かるように、ラブソングとなっています。
好きな人への愛しい想いと切ない想いを描いたドラマチックで美しい歌詞は、まるで小説を読んでいるかのような気分にさせます。
「濡れゆく私小説」というアルバム名にぴったりな一曲といえるでしょう。
ちなみに「濡れゆく私小説」には、他にもさまざまな楽曲が多数収録されています。
イヤホンのCMソングとして起用された「花傘」。
映画「ごっこ」の主題歌になっている「ほころびごっこ」など。
川谷絵音さんのエモい表情が魅力的なMVも要チェック!

「通り恋」は、MVも制作されています。
MVの内容はいたってシンプル。
川谷絵音さんが夜道をひたすら真っ直ぐ歩く様子が流れていきます。
後半になるにつれて、徐々に川谷絵音さんの顔がアップになっていく位で、他に派手な演出などはありません。
しかし、泣きそうなエモい表情で歩く川谷絵音さんの姿を見続けたくなる…そんな不思議な魅力のある映像作品に仕上がっています。
まるで、壮大なドラマの一部を見ているかのような気分になるMVをぜひチェックしてみてください。
「通り恋」ってどんな恋を指しているの?歌詞を徹底解説!
それでは、この楽曲の歌詞の意味について、紹介していきましょう。
まず、この楽曲のタイトルになっている「通り恋」という言葉ですが、これは「通り雨のような恋」という意味なのだと思われます。
通り雨といえば、何の前触れもなく突然やってきて、激しい雨が降り、そしていきなり止むものです。
つまり、この楽曲は「突然訪れて、激しい恋に落ち、そして急に終わりを告げた恋」のことを指しているのでしょう。
それでは、この歌詞の主人公はどんな恋をし、どんな結末を迎えたのか…。
ドラマチックな恋を描いた物語の内容を、歌詞から読み取っていきましょう。
1番の歌詞
秘密の関係
聞かれたら困る話だけど 歌に乗せたらいいよね
2人以外にとっちゃどうでもいい
通り恋みたいな話
出典: 通り恋/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
「聞かれたら困る話」といっているので、きっとこの主人公と恋人は、秘密の恋をしていたのでしょう。
自分たちの関係や、今抱えている想いについて、ストレートに話すのは色々と問題があるのだと思います。
しかし、この気持ちを歌に乗せて歌うことなら、許されるのでは?と思っているようです。
2人以外の他人にとっては、この秘密の恋の話なんて興味がないのかもしれません。
突然出会って、情熱的な恋をして、そしていきなり終わりを告げた恋の話なんて、世の中にたくさんありふれていますからね。
恋人のことを深く愛している主人公
(※)もう泣いてもいい 乱れてもいい
壊れてもいい だけどあなたを愛してることだけ
歌うよ もう僕らの中に刻み込まれた
一部とはいえ大きな愛を 閉じ込めたままじゃいられない
出典: 通り恋/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
ここでは、恋人への愛しい気持ちを歌っています。
泣いて、乱れて、心が壊れてしまいそうなほど、恋人のことを深く愛している主人公。
大きな声で「付き合っています」と公言することはできないけど、この深い気持ちを吐き出したくて仕方ないのです。
そうしないと、きっと心が持たないと感じたのでしょう。
だから、この歌に乗せて、大きな愛を歌っているのです。