Indigo la End(インディゴ ラエンド)とは
メンバー
川谷絵音 かわたにえのん(ボーカル・ギター)
長田カーティス おさだカーティス(ギター)
後鳥亮介 ごちょうりょうすけ(ベース)
佐藤栄太郎 さとうえいたろう(ドラムス)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Indigo_la_End
旧メンバーとしては、「絵にならない課長」として「ゲスの極み乙女。」の休日課長も参加していました。
ボーカルの川谷絵音は「ゲスの極み乙女。」を兼任するほか、この「indigo la End」「ジェニーハイ」、そして「DADARAY」をも手掛けています。
デビュー
初期メンバーのグループ結成は2011年に遡りますが、メジャーデビューは2014年9月24日『瞳に映らない』のシングルリリースからになります。
インディーズ時代には『冬の、夕.ep』『幸せな街路樹.ep』の2作品をリリース。
その後、2018年2月現在ではデビュー曲以降5作品をリリースしています。
「indigo la END」というバンド名はボーカル川谷が敬愛してやまない草野マサムネが所属するスピッツのアルバム名『インディゴ地平線』から由来しています。
『雫に恋して』楽曲情報
リリース
『雫に恋して/忘れて花束』は2015年9月16日にリリースされた両A面シングルです。
この曲は「バンドマンとファンの恋愛」がテーマとなっており、MVではバンドマンを川谷絵音本人が、ファン(彼女)役を新鋭女優である小島藤子が演じています。
スタジオでアルバイトをしている女性がそのスタジオのバンドメンバーと恋に落ちて・・・リアリティ溢れるストーリーで描かれています。
撮影場所も実際にindigo la Endが使用していた下北沢ERAで行われ、実際のファンもエキストラとして参加しています。
より現実味を帯びるように小物などの細部にもこだわりぬいた映像に仕上がっています。
『雫に恋して』歌詞
選択の行方
雨ざらしの古いバス停で
行き交うモノクロ街を眺めてる
今の私はどんな顔してるの
出典: 雫に恋して/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
アルバイト先のスタジオの片隅でずっとバンドを応援し続けた「私」。
いつしか憧れていたバンドの「あなた」との距離が縮まります。
その思いが報われ、二人は付き合うことになりますが、バンドが成功するにつれ「あなた」には自分が不似合いなのではないかという葛藤に悩まされるようになります。
そして、「あなた」を応援するあまり、「私」は自らが身を引く方法を選びます。
自分で出した結論なのに、目に入る世界からは色彩が消え、自分の感情にすら向き合う気がなくなっています。
ただただあなたに恋をしてた
ただただ目を見ては
ずいぶん長いことそうしてたっけな
片時も忘れずに
あなたを思い出しては
落ちる雫に恋して
出典: 雫に恋して/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
練習中もライブ本番もいつも一番後ろから見守り続けていた「私」。
飽きることなくいつまでも見つめていた時間を愛おしく思い出しています。
気づけばファンという立場を超えて、一人の男性として「あなた」を見るようになっていた現実。
自分自身が納得して出した答えのはずなのに、「あなた」を思い出して零れ落ちる涙すら恋しい。
もはや行き場を失ってしまった思いを表現しています。
止められないの溢れてしょうがないから
意味もなく声も出すんだ
よそいきの服を濡らして夜が明ける
泣けてきたって 伝うまま流れるだけ
温度が変わらないままで
落ち着く場所を探して明日を迎える
出典: 雫に恋して/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
決めたはずのこと、と言い聞かせる心とは裏腹に、なぜか肉体は真逆の行動を伴います。
次から次に溢れ出てくる涙は、自然に湧き出る泉のよう。
黙って涙が流れていくだけでは消化しきれない思いは、嗚咽が漏れるのを許します。
それはもうただただ、涙が枯れるのを待つしか術がなく「伝うまま流れるだけ」。
その粛々と沸きおこる涙は熱すぎず、冷たすぎずで機械的に流れ続けていきます。
せめて頭の中の「あなた」の存在がない記憶を引っ張り出せたら、明日は泣かなくて済むかもしれないのです。