もう1つの可能性として、承認欲求が強いからだとも考えられます。
男性は自分の存在を認めてくれる人を探していました。しかしただ認めるだけでは満足できません。
自分のことを「すごいね」などと称賛してくれるような承認を求めているのです。
これまであまり褒めてもらったことがないのかもしれません。
認めてもらえた経験が極端に少ないからこそ、自分を愛してくれる相手にそれを望んだのです。
相手を支配してまで称賛を望む男性。それほど他人からの評価に餓えているのでしょう。
相手を下に見たいから
そして最後に考えられる可能性が、自分より弱い立場の女性を従えたいという欲求があるから。
男性がこれまで周囲の人々に虐げられながら生きてきたのであれば、この可能性も大いにあるでしょう。
明確な上下関係を築くことで自分の心を満たそうとしているのです。
辿りついた理想
もう 何もかも全部 忘れさせてあげるからさ
あざといキスはいらない 服従はyes, my lord
出典: ENAMEL/作詞:マオ 作曲:御恵明希
2行目の英語は「わたしの主」という意味。
つまりこれまで男性目線で語られていた歌詞は、この部分だけ女性目線で綴られているということです。
同じ歌詞が前半に登場していましたが、そこで服従を命じたことへの返事ととれるでしょう。
主人公の男性は最後にようやく、自分の思い通りになってくれる相手を見つけました。
その先の2人は描かれておらず想像するしかありませんが、ハッピーエンドではないかもしれませんね。
最後に
男女のおかしな関係を描いたシドの【ENAMEL】を解説しました。
最後にOTOKAKEの関連記事をご紹介します。
まずは【ENAMEL】同様、アニメ「黒執事」で流れた楽曲の紹介記事。
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歌謡曲テイストを織り交ぜたサウンドと狂気に満ちた歌詞世界が魅力的です。
シドの10周年を記念して多くのバンドがカバーしたことでも話題を呼びましたね。
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