裏声の多用されていた出だしから一転して、サビの部分では普通の声に戻ります。
裏声ではなく地に足のついた普通の歌声で歌うことで、現実感が増します。
夢のような出会いとは違い、このファビュラスな気分は本当なんだというメッセージが込められているよう。
内側から踊り出したくなるような感情が湧き上がるなんて、そうとうハッピーな気分なんでしょうね!
バスが行ってしまうと言っているので、やはりバスは悲しいできごとの比喩なのでしょう。
英語部分は悲しみの涙をふいて、雨模様の心はぬぐって前を向こう!というような意味。
とにかく前向きな曲の雰囲気通り、前向きな歌詞となっていますね。
2番で過去を振り返る
あの日バス停の僕はどうだっけ
手とか振ったっけ?覚えてない
たった一度の小さな後悔が心を染めるよ
あなたのキッスに泣きたい
Hey yo I am going to say yeah
出典: ファビュラス/作詞:ビッケブランカ 作曲:ビッケブランカ
2番では過去の自分をちょっぴり振り返ります。
そう、ちょっぴりなんです。
少しだけ過去を振り返ってみるけど、思い出せないからやめちゃいます。
小さな後悔とは失恋の思い出でしょうか?
そこはリスナーの想像に任せながら、どんどん裏声で歌は進みます。
過去の自分にさようなら
1番に出てきたサビの部分が繰り返されます。
過去を振り返ってみても、踊り明かしたい気分は変わりません。
主人公には悲しいできごとが起こった過去があるようです。
でもそんなの関係ねぇ!と小島よしおを彷彿とさせながら前を向きます。
たった一度の判断ミスが人生を変えることはよくあるもの。
でもたった1つの出会いが人生を180度良い方向に変えてくれることもあるのです。
この人と出会ったから今の自分がいる……。
この人ともし出会わなかったら今の自分はいないだろう……。
そんなことを考える瞬間は誰にでもあるでしょう。
「ファビュラス」は出会いということの大切さを教えてくれる素敵な曲です。
楽しいできごとに期待する最後
右へ左へ揺れる感情に 疲れてしまっても僕は
あなたとバスに乗りたい
Hey yo I am going to say yeah
出典: ファビュラス/作詞:ビッケブランカ 作曲:ビッケブランカ
この後はサビの部分の繰り返しになります。
やはり「ファビュラス」は明るい曲。
最後はこれからどんなできごとが起きようとも一緒に乗り越えていきたいという感情で幕を閉じます。
人生は平坦な道だとつまらなすぎるとよく言います。
良いことも悪いこともあるから楽しいとはいいますが、実際にそんなことばかりだと心が追い付かないのも事実。
でも、人生が素晴らし過ぎることやどん底に落ち込むことばかりでも、どこかに居場所があれば大丈夫なのです。
この曲の主人公はその居場所を「あなた」とこれから作っていくのでしょうか?
「ファビュラス」の歌詞を読み解いてみましたが、どこまでも明るい前向きな曲だということが分かりました。
夢のような裏声と現実を感じさせる地声。
この対比も面白いなと思いました。
収録アルバム情報とこれから
ビッケのハイトーンボイスが存分に堪能できる「ファビュラス」はアルバム「GOOD LUCK」に収録されています。
「GOOD LUCK」は2015年に発売されたセカンドミニアルバム。
インディーズでもとても注目されていたビッケブランカは、ラジオでも注目されていました。
ラジオでも注目を浴びるビッケ
8月5日、2ndミニアルバム「GOOD LUCK」をリリース。M3の「ファビュラス」がZIP-FMのZ-POP COUNTDOWN 30で2週連続1位を獲得。また、@FMの@FM COUNTDOWN 100でも1位を獲得する。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ビッケブランカ
これは2015年のできごと。ラジオ放送ではかなりの注目度だったことが分かりますね。
その後2016年にはCMソングの「Natural Woman」がヒット☆
そして2018年には映画「詩季織々」の主題歌「WALK」を映画のために書き下ろしたりと忙しい毎日。
今後のビッケブランカは、さらなる活躍が期待できます!
「詩季織々」の主題歌「WALK」
こちらは2018年の夏に公開予定の映画の主題歌として公開された「WALK」です!
映画の雰囲気を格上げしてくれる美しいピアノのサウンドが素敵ですね。
やさしい歌声と美しい裏声が映画にすっと染み込んでいます。
ビッケのいつもの個性はちょっぴりおさえ、違和感なく映画に馴染んでいます。
この曲が流れる映画を観たら、ストーリーがどうであれ泣いてしまいそう。
そんな涙を誘うメロディーに酔いしれてしまいます。
これでビッケが有名になってしまうと嘆く声も!
自分しか知らないと思っていたようなアーティストが有名になってしまうのは、なんとなく切ないもの。
しかし同時に、みんなにそのアーティストの良さを知ってもらいたいとも感じるものです。
やっぱりビッケブランカが大きくなっていくのはうれしい!と感じるファンの方が多いのではないでしょうか。
映画にマッチする哀愁のある曲。映画の公開が楽しみですね!