KANA-BOONの楽曲「生きてゆく」

2014年の楽曲

「生きてゆく」は2014年8月27日に発売されたKANA-BOONのデビューから通算4枚目のシングルです。

 

2ndアルバム「TIME」に収録されています。このアルバムには2nd シングル「結晶星」、3rdシングル「フルドライブ 」も収録されています。

 

通常版、初回限定盤の2枚が同時発売されました。

 

初回限定盤には冠番組『もぎもぎKANA-BOON』のダイジェスト映像にメンバーが副音声をつけた映像のDVDが特典として付属しました。

 

まずは、一般公開されているショートバージョンのMVをご覧ください。

バンド活動をしている主人公と女の子の出会いと別れが描かれた、切ないイメージの内容ですね。

 

著者の個人としての感想ですが、女の子バイト先の同僚の娘が「いい味出してるなぁ」と思いました!

口を尖らせた表情が良いですよね。

 

主人公はバンドのフロントマンである谷口鮪(Vo/Gt)さんが務めています。

素朴で、自然な演技ですよね。実は、このMVが演技初挑戦なんだそうです!

 

ショートバージョンは5分弱の作品ですが、完全版は25分もの長さがあり、もはやちょっとした短い映画のようです。

完全版は当時、期間限定で公開されていました。

 

現在は2015年3月18日発売のDVD/Blu-ray「KANA-BOON MOVIE 02 / KB CLIPS ~幼虫からサナギ編~」に収録されています。

気になった方は是非チェックしてみてください!

 

「生きていく」の監督は「山岸聖太(やまぎし さんた)」さんという方です。

KANA-BOONのMVは「生きてゆく」含めデビュー前から4曲もMVの監督を担当している縁の深い方です。

 

また、ヒロイン役の女優「岸井ゆきの」さんも、楽曲「ないものねだり」、「1.2.step to you」のMVから続けて出演されている方なんですよ!

 

この、もはやファンお馴染みといったメンバーで制作されたMVです!

 

KANA-BOONにとってターニングポイントとなったのではないでしょうか!

MV完全版は受賞歴がある!?

「シネマチックアワード」を受賞!

「生きてゆく/KANA-BOON」のMV完全版は受賞歴アリ?!歌詞の意味を徹底解説!コードも紹介の画像

上で記した通り、慣れたメンバーで制作されたことが功を奏したようです!

 

「生きていく 完全版」は2015年開催の『SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2015』のミュージックShort部門にノミネートされました!

 

そして見事「シネマチックアワード」を受賞したのです!

2009年に設立されたミュージックShort部門は、エントリーされたアーティストの楽曲をもとに、 クリエイターが創り上げたオリジナルショートフィルムと、レコード会社が制作するアーティストのオフィシャルミュージックビデオの中から、ショートフィルムの視点でセレクトされたストーリーやドラマ性を感じる「シネマ的」な作品を紹介する部門です。

出典: http://www.shortshorts.org/2015/ja/competition_award/music.php

1999年より開催されている『SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2015』は19年の歴史を誇るアワードなんですよ!

米国アカデミー賞公認という由緒あるもので、通称『SSFF & ASIA』と呼ばれています。

 

受賞時には谷口鮪さんより、制作経緯が語られました。

 

元は4分弱のショートバージョンを制作するために1日で撮影した素材を再構成して、完全版へと仕上げたんだそうです。

 

監督、出演者、ミュージシャン…お互いへの信頼関係が受賞という結果をもたらしたのではないでしょうか!

楽曲「生きてゆく」歌詞の意味とは?

歌詞が当初と違っている!

「生きてゆく/KANA-BOON」のMV完全版は受賞歴アリ?!歌詞の意味を徹底解説!コードも紹介の画像

見事「シネマチックアワード」を受賞した「生きていく」ですが、その歌詞に秘められた意味とは一体どんなものなのでしょうか?

 

作詞をされた谷口さんによると、当初は大阪から上京する際の個人的な別れがテーマだったそうです。

 

後に、リリースする際に出身地大阪での野外初ワンマンが控えていたことで、歌詞も書き換えたんだそうです。

愛おしいあなたの顔と
くるおしい無邪気な声と
懐かしいあの日ときっと
今日でお別れなのです

出典: 生きてゆく/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

主人公は「愛おしい」「くるおしい」と表現するほど恋焦がれている「あなた」とその「あなたとの思い出」への別れを意識しています。

 

「きっと」と言っているので、明確に別れを告げたわけではないのでしょう。

 

しかし、主人公は旅立った後の「別れ」をほぼ確信しているんです。初めからもう切ないですよね!

支えきれない重さになったから
それが正解なんだよな

出典: 生きてゆく/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

「支えきれない重さ」とは何の重さなのでしょうか。

 

主人公は「正解なんだよな」と自分に言い聞かせています。

 

この時点では、避けようがない「別れ」をなんとか受け入れようと自分を納得させようとしている時期だったようです。

最後に君に一目会いたかったな

出典: 生きてゆく/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪