顔が好みだから好き。

会ったばっかりだけど何となく好き。

このように始まる恋愛もあるでしょう。

しかし、この2人は本当に気が合って仲が良いようです。

おそらく、同じ学校で同じクラスなど、身近に長い事いる存在なのではないでしょうか。

だからこそ、恋人同士になってもうまくいくと彼は実感しているようです。

きっと、彼女が喜ぶポイント悲しむポイントを熟知しているのでしょう。

そして、本人は気が付かずとも、彼女の性格や考え方から彼は元気をもらっているのです。

近くにいるからこそ、お互いの良いところ、悪いところを知っている。

その上で好きと思っているのです。

もし本当に恋人同士になっても「こんな子だとは思わなかった」というような事はないでしょう。

夢だけ見てるわけじゃない

諦めてはいない

君はこの僕の
気持ちには気づいてない
君のお気に入りの曲を
気に入ってみたりして

出典: Just a Friend/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

好きな人がいるから。

自分の事を友達以上に思っていない。

そんな事に気が付きながらも、まだ諦めてはいないようです。

日常の小さな瞬間でもチャンスを探し続けています。

そのアピール方法はとっても繊細で絶妙…。

その女の子が好きだと言っていたバンドや音楽、ずっと覚えていたのでしょう。

気になってチェックしたようです。

きっと自分の恋心を重ねて聴いたのでしょう。

ちゃっかり自分も好きになったようです。

「あの曲、最近よく聴いてるんだ。」

こんな風に、さりげなくその子の前で伝えた様子が目に浮かびます。

しかし、目の前にいる男の子の恋心に気が付いていない女の子です。

きっとこの言葉の深い意味にも気が付いていないような気がします。

「いいバンドだからね!(やっぱりあのバンドみんな好きなんだ。)」

こんな会話が繰り広げられているのではないでしょうか。

まるで鏡!

また好きな人の話をするんだ
今日も近いけどまるで遠いこの距離
彼が振り向いてくれないからといって
嫉妬させる為の作戦を練る

出典: Just a Friend/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

彼女も恋愛に苦戦しているようです。

片思いの相手とは、いい感じでもなく、まったく脈はなさそうです。

主人公の男の子→女の子→別の男の子。

まさにこのような一方通行の関係が生まれているのです。

そして彼女は、彼を振り向かせる作戦をあれこれ考えています。

一瞬、この男性についての歌詞かと思いましたが作戦を練っているのは彼女。

主人公の男の子女の子、全く同じ事をしているのです。

実は似た者同士なのではないでしょうか。

余裕がなくなる時もある

友達という関係は居心地が良いです。

ある意味好かれていて、信頼されている。

だからこそ、次に進めない。

気持ちを打ち明けて、この関係が無くなるくらいなら黙っていた方がいい。

とっても繊細で慎重な男性の恋心を感じます。

しかしそんな心地の良い関係に満足しているわけではなく、ジレンマを感じる事も。

切なる願いは夢の中

今日だけは話を聞いて
今日だけは僕の目を見て
今日こそは 今日こそは

出典: Just a Friend/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

夢の中では恋人同士。

ついに、毎日のように願ってた事が実現できるのです。

その子の気持ちを自分に向ける事。

自分の目を見てもらう事。

自分の気持ちを聞いてもらう事。

今日1日だけでいいから、君を独り占めしたい。

そんな切なく強い気持ちがひしひしと伝わってきます。

きっと普段はそんな姿を隠してばかりだからこそ、思い募り苦しささえ感じているようです。

本当は、この彼ももう余裕が無くなってきているのでしょう。

もしかして現実!?

こちらの歌詞。夢で願っているだけではなく、現実でも起こりうるのではないでしょうか。

夢の中で「今日だけ、僕だけの君でいてほしい。」そんな気持ちを開放してしまいました。

現実でもそんな気持ちが生まれてくるはずだと思います。

もしかしたらこのシチュエーション、夢の中ではなくすでに現実なのかもしれません。

無邪気に好きな人の話をする彼女を前に、彼は思い始めます。

「今日だけは僕の話を聞いてほしい。」

最後の歌詞に続く言葉は…。

「今日こそ気持ちを伝えたい。」

ではないでしょうか。

彼の気持ちが大きくなるにつれて、夢と現実が交差しだすこの楽曲

片思いの気持ちがとてもリアルに描かれていますね。