リリース情報

アルバム「初恋」に収録

宇多田ヒカル【嫉妬されるべき人生】歌詞の意味解説!なぜ今日が人生の最初の日なの?嫉妬される理由に迫るの画像

【嫉妬されるべき人生】はアルバム「初恋」に収録されています。

「初恋」は2018年6月27日にリリース。

宇多田ヒカル7枚目となるアルバムです。

アルバムは2018年のソロアルバムの中で初週最高売り上げを達成

オリコンチャートでも初登場首位を飾るなど、華々しい売り上げを残しています。

他のアルバムもさることながら、快進撃を続ける宇多田ヒカル

そんなアルバムの中で同曲はなんと最後の12曲目に収録されています。

トリを飾っているということですね。

アルバムと同じ【初恋】という楽曲も収録されています。

しかしそれを差し置いてラストに配置された同曲

これは宇多田ヒカルにととっても何らかの意味があると考えられるでしょう。

映画「パラレルワールドラブストーリー」のテーマソングに起用

宇多田ヒカル【嫉妬されるべき人生】歌詞の意味解説!なぜ今日が人生の最初の日なの?嫉妬される理由に迫るの画像

【嫉妬されるべき人生】は映画主題歌としても起用されています。

映画のタイトルは「パラレルワールドラブストーリー」

同作にはKis-My-Ft2の玉森裕太主演で、吉岡里帆、染谷将太なども出演しています。

キャストが豪華なので世間的にも注目度の高い映画として知られました。

また、原作はミステリー小説で有名な東野圭吾

ラブストーリーとはいいつつ、どこか不可解なミステリー要素もあります。

そんなちょっと不思議な世界観のある映画の主題歌に抜擢された同曲。

楽しくハッピーなラブソング、という一筋縄ではいきません。

宇多田ヒカルの影が差す部分が存分に感じられる楽曲です。

ラブソングでありながら、どこか物悲しい。

対局する2種類の感情を織り交ぜた、宇多田ヒカルらしい楽曲といえます。

タイトルの意味

人に妬まれる人生とは

タイトルについて見ていきましょう。

同曲のタイトルは非常に遠回しな表現です。

多くは端的な単語で表される宇多田ヒカルの作品。

時には英語の場合もあります。

しかし同曲はなんとも日本的

しかも「嫉妬」というネガティブなワードも入っています。

これではラブストーリーの主題歌としては不釣り合いな気も…。

しかしこのタイトルこそが、同曲の味わいを深めているのです。

「人に妬まれる」ということはどういうことなのか。

引き続き考えていきましょう。

「幸せ」の表現

「嫉妬」とは、言葉をかえれば「羨む」ことでもあります。

人が何かを成し遂げた時や、何かを得たとき。

さらには心底幸せそうで充実しているときなど。

そんな時、人は意図せず他人を羨んでしまいます。

つまり同曲はのタイトルは「羨ましがられるべき人生」ということです。

これが意味するものは、ずばり「幸せ」でしょう。

嫉妬や妬みの対象にもなってしまう誰かの「幸せ」。

宇多田ヒカルはこのように少し遠回しな表現で「幸せ」を表したようです。

そう考えると、この曲のタイトルは「幸せな人生」でもよかったはず。

しかしそこをあえて「幸せ」と端的に言わない宇多田ヒカル。

さらには「妬む」というネガティブな言葉のチョイスをしています。

きっとこれには何かもっと深い意味があるのでしょう。

「あなた」の存在

運命的な出会い

軽いお辞儀と自己紹介で
もうわかってしまったの
この人と添い遂げること

出典: 嫉妬されるべき人生/作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada

歌詞を見ていくと、最初の出会いが描かれています。

普通なら男女2人の運命的な出会いです。

劇的で、かつ感動的なものでしょう。

しかし同曲ではそうでもなさそうです。

淡々と歌われていく2人の出会い。

言葉の調子から、女性の目線で描かれていると考えられます。

しかも「瞬時にピンと来た」という趣旨の表現が登場。

これはあたかも分かってはいけないものだっかのような言い回しです。

知らなければよかったとでも言いたげなフレーズ。

彼女には彼との出会いに、何か後悔があるのでしょうか。

出会いの記憶も曖昧