「どのくらい努力すれば良いのか」なんて、人によってまちまちなはずです。

人はみんな違うのですから。

そこに具体的な答えなんて、どこにもありません。

「僕」だって、本当はそのことに気が付いていたようです。

それを自分で無視して、悩むことでかっこつけてしまったのでしょう。

それに気が付いたなら、1秒でも早く飛び立つ準備を。

時が経てば経つほど、状況は不利になってしまいます。

今すぐにでも助走をつけるに越したことはありません。

それでもやっぱりまだ、自信が取り戻せないようです。

自信のなさが心を重くしてしまいます。

それさえ何とかできたら、しがらみにとらわれずに飛べるのに。

自信をつけるのは、簡単なことではありません。

自信が持てない「僕」

才能の大きさに、成功できるかどうかというのは意外と影響しません。

結局のところ、努力ありきなのです。

それが分かっていても、怖くて一歩を踏み出せないことはあるでしょう。

失敗して、自分が傷つくのが怖いかもしれません。

そんな時、どうしたら良いのでしょうか。

悪口の声の正体

どこかで僕を悪く言う声 耳を塞いでやりすごしてた
それでも聞こえる なんだ自分の声じゃないか

出典: ギフト/作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁

どこからか、「僕」に対する悪口が聞こえてきました。

どんなに自分に自信がなくても、自分を笑う声なんて聞きたくありません。

だから耳を塞ぎます。

ところが耳を塞いで聞かないようにしても、その声が何故かはっきりと聞こえていました。

一体どうしてかといえば、なんとその声の主は自分自身

自分で自分を卑下し、嘲笑っていたのでしょう。

自分では、耳を塞いだって無駄ですね。

結局「どうせ自分なんて」と自らの可能性を失わせるのは、自分自身なのです。

本当は飛び出せないだけなのに

夢に重さはないんだけれど言い訳ばかりなすりつけて
やっかいなものを背負っている気になってる

鳴り止まぬ歓声を浴びる人は遠い世界さ どうせ
どうせ自分なんかって思う その度にギフトが

出典: ギフト/作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁

本当は夢があるのに、それを目指さないのは何故でしょうか。

「自分には無理だ」とか「才能がない」とか、「時間がない」とか色々理由をつけているかもしれません。

それとも、歌詞のように「自分なんかには途方もなく大きすぎる夢」と思って諦めているでしょうか。

ここでは「大きさ」を「重さ」と表現しています。

大きい夢であればあるほど、重くなるということでしょう。

重ければ飛びづらいですから。

しかし本当は、夢に重さがあるなんて幻影にすぎません。

その幻影を作り出しているのが、「夢を目指さないためにとってつけた理由」なのです。

才能を開花させて称賛を浴びている人を見て、「自分には無理だ」と決めつけてしまっています。

しかしそう思った時、「ギフト」が姿を現します。

この「ギフト」はいったい何なのでしょうか?

やってみないと分からない!

少しは自分にも期待してみたらどう?って
意外にうまく跳び出せるかも 想像よりもやれるかも
信じてみることが甘いかどうかなんてさ
自分の舌で舐めてみなけりゃ がっつり噛みつかなきゃ分かんない

出典: ギフト/作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁

「ギフト」を受け取った時、ちょっと自信が湧いたようです。

意外と、やってみたら上手くいくことって多いもの。

「思い切ってやってみようか」と思ったのでしょう。

飛び出さないと失敗はしませんが、成功もしません。

どんなことも実際にやって、触れてみないと分からないのです。

口に入れてみないと味が分からないのと同じように、夢だってチャレンジしないと分からない。

たとえ失敗しても、「こうしたらいけるかも」とヒントがつかめるのではないでしょうか。

絞り出した勇気

ぐるぐる悩んだ果てに、ようやくやってみようと思ったようです。

思い立ったが吉日、すぐにチャレンジしてみましょう。

成功するかどうかは分かりません。

しかし今の「僕」なら、仮に失敗してもまた這い上がれることでしょう。

闇に呑まれないように