思い出からツギハギした
悲しいダイアリー
鍵もかけず旅立つのは
少し怖いけど
丘の上に立って
大きく風を吸い込んで
今心から言えるよ
ニオイそうな I love you
出典: 遥か/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
日記をつけたことがある人ならわかると思いますが、日記は忙しすぎて毎日つけられないでいると、後から思い出しながらまとめて書くしか無くなって、思い出せない日もあったりしますよね。
「思い出からツギハギした悲しいダイアリー」はまさにそれだと思います。
「僕」は、振り返る暇もないほど忙しかった日常から、「鍵もかけず」ということですからもうそこには帰らないくらいの覚悟で旅立ったことで、自分の気持ちに素直になることができ、ずっと心にしまっていた「I love you」をやっと伝えられるようになったということですね。
「ニオイそうな」はその思いをずっとしまいこんでいたことの表れだと思います。
「裏ワザ」で楽に進めないのが人生だけど「明日にはきっと…」
時の余白 塗り潰した あくびの後で
「幸せ」とか 野暮な言葉 胸に抱いたままで
崩れそうな未来を 裸足で駆け抜けるような
そんな裏ワザも無いけど 明日にはきっと …
出典: 遥か/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
平日があまりに忙しいと、休日になっても遊びに行く体力もなく、かと言って家にじっといると、1日寝て過ごしてしまったというようなことってありますよね。
「時の余白塗り潰したあくびの後」という歌詞は寝て時間を潰してしまった後、「幸せ」ってなんだろうとぼんやりと考えているような状態を歌っていると思います。
そこで、心配ないから未来へ突き進もうというような歌詞ではなく、未来は「崩れそうな」ほど儚いことも認め、楽して突き進めるような「裏ワザ」もないことを認めながらも、「きっと」という言葉で「明日」へ望みを繋いでいるのがここの歌詞です。
ただ明るいよりもリアリティがあっていいと感じる人も多いのではないでしょうか。
空を飛べる翼はないけど、大切なのは心に「遥かな場所」を持ち続けること
飛べそうな気がした背中
夢から醒めない翼
それぞれ 仰ぎ見る空
夢から醒めない翼
遠い 遠い 遥かな場所へ
出典: 遥か/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
忙しい日常の中で、もちろん常に「夢から醒めない」状態でいられないということは「気がした」という言葉にも含まれています。
しかし、それでも人それぞれに見上げる「空」つまり、いきたい場所や夢があることは否定しないのです。
そのことを考えれば日常から解き放たれることができるような、「夢から醒めない翼」と「遥かな場所」を心の中に持ち続けていきていけばいいというメッセージなのではないでしょうか。
忙しい日常に疲れた時聴きたいスピッツの「遥か」
いかがでしたか?ドラマ主題歌として記憶していた人にとっては違った印象だったかもしれませんが、忙しい時、少し休憩したいときに歌詞の意味も味わいながら聞いてみてほしいです。
優しいメロディーラインにも心が癒されるはずですよ。
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