この曲で盛り上がればスッキリする!
サビではディスコ風の4つ打ちビートに乗せて爽快なメロディが繰り広げられます。
途中合いの手を入れるように入ってくる手拍子がその爽快感をさらに後押し。
手拍子を煽るもっさの姿も微笑ましいですね。
耳を惹くのは「皆殺しのメロディー」というちょっぴり物騒な言葉。
それはこんがらがっている思考に対して「難しく考えずこの曲で盛り上がればスッキリするよ!」と言っているかのよう。
楽しいことは嫌なことを忘れさせてくれます。
ネクライトーキーというバンドはその楽しさを体現したようなバンド。
世知辛い世の中に揉まれて、嫌気がさしたそんな人に救いの手を差し伸べるような意味をこの曲からは感じます。
最初から終わりまでふざけっぱなし
もっさ、カズマ・タケイの弾く気がないキーボードプレイ
この後も愉快な楽曲と共に描写が続きますが、特に目を引かれるのはソロ部分。
この曲のソロはキーボードとギターのユニゾンソロになっています。
掛け合いのようなその様子がまた楽しさを表しているのですが、注目はここでのもっさとカズマ・タケイの振る舞い。
メンバー全員がキーボードを弾いている様子が順番に映される中、この二人に関しては「いや、ちゃんと弾く気ないだろ!」といった感じ。
その姿が面白おかしくて、思わず頬が緩みます。
ソロ明けのコール&レスポンスもまた、バンドの仲の良さを表すかのようですね。
サポートも正式も関係ない!
クライマックスを飾る大サビではそれぞれに映されていたメンバーが勢揃い。
5人並んだ姿から一体感が滲み出ています。
ここまで見ていて思ったのは、サポートキーボードのむーさんが全くもってサポートメンバーには見えないということ。
映像でのフォーカスのされ方といい、メンバーへの馴染み方といい、正式メンバーとなんら変わりがありません。
これはサポートでも正式でも、一緒に音を奏でる仲間には変わりないというメンバーの意識の表れでしょうか。
風船を蹴ったりしながら駆け回るメンバーの姿もまた楽しい。
最初から最後までただただ楽しいんですよね!
歌詞の内容もチェック!
疲れているのも休みがないのも当たり前
立ち込めるシティライト 絵はドット
駅のホームでは
死体の山が目につくで サンデイナイト
驚いて でも誰も見てないようだ
待てども トラフィックライトは赤かった
渡れやしないのに向こうばかりを目で追うぜ ミッドナイト
出典: こんがらがった!/作詞:朝日廉 作曲:朝日廉
舞台は夜の街。
「駅のホームで死体の山が目につく」という表現は疲れた表情の人が目立つということでしょう。
「サンデイナイト」と言っているのは、「休みなんてない」ということを表しているかのよう。
そんな疲れ切った群衆に驚きを見せる主人公ですが、周りは誰も気にしていません。
疲れた顔をしていることも、休みがないことももはや当たり前なのです。
そして早く帰りたいと思えば思うほどその道のりも長く感じるもの。
信号もなかなか赤から変わらず、渡った先ばかりに気持ちが向かう様子が表されています。
躓いたことばかりだけが気になって
ぱっぱっぱっ 光って消えてゆくよ
くらりくらり 瞬くよ 今は仕事の話しないで
出典: こんがらがった!/作詞:朝日廉 作曲:朝日廉
失敗したときの気持ちというのは、良いことがあったときよりも強く残るもの。
家路を急ぐ主人公を襲うのもまた、仕事での失敗を巡るモヤモヤとした気持ちです。
とりあえず忘れるのが一番!
からまった こんがらがった!
成層圏ついでに通りすがったら「さよなら」
今東海道線乗って 京浜東北線越えて
赤羽の君まで会いに行く
出典: こんがらがった!/作詞:朝日廉 作曲:朝日廉
思考がこんがらがった主人公が出した答えは「とりあえず忘れよう!」というものでした。
成層圏を通り越して宇宙へ行ってしまうような描写が、その思い切りの良さを表しているかのよう。
仕事のことはとりあえず忘れて、赤羽に住む恋人に会いに行こうと、電車を乗り継いでいきます。
大好きな相手と過ごせば、モヤモヤした気持ちも吹き飛ばせるというものですね。