「自分にしか達成できない特別な使命を抱き、それ以外の不要なものは排除した」という意味。
自分の目的をしっかりと見据えています。
夜神月(=キラ)は、理想の世界を作るためなら犯罪者の死をもいとわなかったですね。
目的達成のためなら他人を利用したり見捨てたり…自分の信じる「正義」以外には冷酷な印象を受けました。
これは、自分の目指す「理想」とそれに「必要ない物」の取捨選択ができている証です。
咲人は自分の考えを主体に、夜神月(=キラ)に共感できる部分を歌詞にしたと言っていましたね。
彼自身、自分にとって何が大切なのか見据え、取捨選択をしながら生きているのでしょうか。
必ず成し遂げてみせる
まだ現実(リアル)と理想(イデアル)の狭間にいて
犠牲の枷に足をとられても
溢れる衝動押さえきれない 強く求める心があるから
出典: アルミナ/作詞:咲人 作曲:咲人
我が道を突き進む「トリックスター」
ネガティブにとらわれない
「偽り」「恐れ」「虚飾」「憂い」 様々なネガティブに
とらわれるほど弱くはない 孤独も知らぬTrickster
出典: アルミナ/作詞:咲人 作曲:咲人
いくつかネガティブを象徴する単語が列挙されていますね。
順に意味を確認してみましょう。
「偽り」は本当の自分を見せないように偽ること。
「恐れ」は他人に嫌われるのではないか、失敗するのではないかと恐れること。
「虚飾(きょしょく)」は自信のなさから必要以上に見栄をはること。
「憂い(うれい)」は思うようにならなくて辛いと感じること。
こういったネガティブな思考に自分はとらわれないと言っているのでしょう。
「trickster(=トリックスター)」には2種類の意味があります。
1つめは詐欺師やペテン師という意味。
2つめは神話などで秩序を覆し、物語を展開させる存在のこと。
夜神月(=キラ)はデスノートの力を使い、世界の秩序を覆しましたね。
そのため、おそらく 2つめの意味がこの曲の解釈に合っていると思います。
恐れを持たず我が道を突き進み、世界の秩序を変えていく存在。
そんな意味合いを表現しているのでしょう。
自分自身の輝きを見逃さない
街明かりがかき消す星空
夜空を突き刺すビルの群れ 星など見えない宙見上げ
「迷いはないか」と 自分に問いかける
出典: アルミナ/作詞:咲人 作曲:咲人
ビルの明かりでかき消された星たち…。
キャンプなどで自然の豊かな地へ行くと、あまりに綺麗な星空に驚くことがありませんか?
強すぎる光の中では些細な輝きは見逃されてしまいます。
同じように、たくさんの人の中で自分自身にしかない「輝き」を見失ってしまう事だってあるもかもしれません。
ここではそれを表現しているのではないでしょうか。
この手につかむ未来
この街中溢れるモノにまみれ うつつを抜かすようなことは無い
未来へと繋がる道の果てで この手に掴むものを見たいから
出典: アルミナ/作詞:咲人 作曲:咲人
先ほどのビルの明かりの表現と似ていますね。
自分らしい「輝き」、自分の「信念」を見失うことなく未来へと突き進む。
必ず達成して見せる。
たくさんの人の中で埋もれることなく輝こうとしていますね。
深い意識の中で理想を思い描く
瞼を閉じ意識の海に浮かんで
思い描く 理想を手にするそのときを
出典: アルミナ/作詞:咲人 作曲:咲人