Hey! Say! JUMPの新しい顔「獣と薔薇」

Hey! Say! JUMP【獣と薔薇】歌詞の意味を徹底解釈!獲物は壁?獣が薔薇を探し求める理由とはの画像

「野獣と薔薇」はHey! Say! JUMPの7thアルバム「PARADE」の収録曲です。

アルバム収録曲ですが、MVとそのメイキング映像が初回限定盤に同梱されています。

Hey! Say! JUMPといえば、メンバー同士仲が良くて可愛い印象がありませんか?

そんなほっこりとした彼らを、全く違ったイメージに一変させたのがこの曲となります。

ギラギラした獲物を狙う眼光は、男性としての色気を感じさせるでしょう。

MVもセクシーで、多くの女性ファンからも「かっこよすぎる」と評価されています。

タイトルもどこか「美女と野獣」っぽい雰囲気すらありますが、この組み合わせは何を示すのでしょうか。

Hey! Say! JUMPが作り出す不思議な世界を覗いてみましょう。

獣になる主人公

タイトルの「獣」とは、ずばり主人公のことを指しています。

主人公自身は人間で、獣とは程遠い存在の筈です。

にもかかわらず獣になってしまうのはどういう時なのでしょうか。

そしてもう一つのキーワードである「薔薇」が、そこにどんなふうに関わってくるのかも気になります。

自分はどこにいる?

Smells like a beast… beast… I’m here on the edge
Smells like a rose… rose… I’m here on the xxxx

出典: 獣と薔薇/作詞:SAKRA 作曲:SAKRA

和訳

野獣…野獣…のようなにおい 僕はここにいる

薔薇…薔薇…のようなにおい 僕はここにいる

 

冒頭からタイトルの「獣と薔薇」に沿った歌詞です。

獣の匂いと薔薇のにおいって、全く違います。

獣はどちらかというと臭いとも受けとれるようなものですが、薔薇は良い香りというイメージがあるでしょう。

対照的な印象のあるにおいの種類が、この曲の世界観におけるキーとなりそうです。

獣において、においはとても重要。

においで獲物の存在を察知したり、状況の変化を知ったりすることができるからです。

薔薇だって、良い香りで虫を呼び寄せます。

この二つを語る上で、どちらも「におい」が非常に大切な要素なのでしょう。

さらにもう一つ、2行とも後半に続く文章も気になります。

どちらも「ここにいる」と訳せるのですが、2行目だけが「xxxx」と伏せ字のような形です。

1行目の「edge」は「縁」ではっきりしていますが、2行目は何故隠しているのでしょうか。

これは「どこにいるのか」が自分でも分からないからだと思われます。

「獣」になるタイミングは自分でもはっきりしているのでしょう。

逆に「薔薇」になるのはどういう時なのか分からないのかもしれません。

目的地目掛けて

I got a feeling, a feeling that I could go there
I got a feeling, a feeling ハヤクイコウゼ
I got a feeling, a feeling that I could go there
I got a feeling, a feeling 3 2 1 Go!

出典: 獣と薔薇/作詞:SAKRA 作曲:SAKRA

和訳

僕は分かる、そこへ行けることを

 

英文を和訳すると少し分かりにくいですが、要するに目的地へ行ける確信があるということを表しています。

2行目がカタカナになっているのは、獣となって理性を失いつつあるということなのでしょう。

理性がなくなれば、自制などありません。

考えるより先に体が飛び出してしまいます。

「そこに行ける!」という確証も、大した根拠なんてなさそうですね。

本来人間である筈の主人公が、本能で動く獣にまでなってしまう理由が気になります。

人が理性を失ってしまうほどになる出来事といえば、恋愛でしょうか。

野獣のような自分

不意を突いたこのStep 華麗に舞うこのStep 誘う腰つきはSnake
Eh-O O-Eh-O
俺達は次のStep 跡を濁さないStep まるで獣このSpec
Eh-O O-Eh-O

出典: 獣と薔薇/作詞:SAKRA 作曲:SAKRA

主人公が獣になった時、どんな動きをするのでしょうか。

1行目の「Step」が付く2文は、ネコ科の動物のような描写です。

音もなく獲物を不意打ちするのに長け、舞うようなしなやかな身のこなしは猫を思わせますね。

そして相手を誘う姿はさながら蛇のようです。

誘い出すのは無論獲物と考えられます。

獲物を狙う時の様子なのかもしれません。

どれをとっても人間が実際にやるのは不可能な動きですが、主人公はそれができてしまいます。

それほどまでに狙っている獲物が欲しいという欲望の表れでしょう。

お目当ては紅い薔薇