「桜、咲いたよ」ってどんな曲?

ファンの間でも隠れた名曲として人気の高いHey! Say! JUMPの「桜、咲いたよ」。

コンサートでも披露される機会が少ない、ある意味“とっておき”の一曲ですね。

ここではその歌詞に込められた想いや、微妙な心の揺れ動きを描いた表現の意味を探っていきます。

気になるパート割は、歌詞引用部分の終わりに付記しました!

歌詞を徹底解釈!

【桜、咲いたよ/Hey! Say! JUMP】隠された歌詞の意味を徹底解釈!気になるパート割は?の画像

さっそく歌詞をチェックしていきましょう♪

歌詞にはどんな意味が秘められているのか必見ですよ。

歌詞を知ってもっともっとこの曲を楽しんじゃいましょう。

別れと出会いの形は「2人の数」だけ

歌い出しはこんなシチュエーション。とある春、なんです。

小さな駅のホーム (山)
桜の見えるベンチ
明るく振る舞う君 (中)
迫り来る発車時刻

出典: 桜、咲いたよ/作詞:作田雅弥 作曲:作田雅弥

春は別れと出会いの季節。多くの場合、まず今いる人たちとの別れがあって、新たなステージで新しい出会いがあるものです。

なので、別れが最初。山田くんのしっとりした歌い出しが印象的です。

もちろん別れといっても、もう会わないような最初から悲しい別れと、つながっている人たちといったん離れ離れになる2種類がありますね。

この場面からは都会で就職する彼を見送る彼女が、けなげに明るく振る舞う様子が浮かんできます。

「小さな駅」ですから、おそらく地方の無人駅みたいなこじんまりした静かな駅。

だけど間もなく確実に遠くへ行ってしまう状況を、時間が迫るドキドキ感でリアルに描いています。

えっと…えっと…    (知)
伝えたいことは
えっと…えっと…
山ほどある 
口から出るのは     (八)
くだらない話題ばかりさ

出典: 桜、咲いたよ/作詞:作田雅弥 作曲:作田雅弥

「えっと、えっと」と言っているのは彼?彼女? 

おそらく彼なのですが、その先の言葉が出てこないのは2人同じなのかもしれません。

そして肝心な時に限って口をついて出る言葉は、どうでもいいコトばかり。誰にでもきっと経験があるでしょう。

このあとで出てくるリフレインの部分は、時を経て出た同じフレーズですが、ココとは別の意味が込められています。

君の笑顔も泣き顔も  (全員)
知っていたつもりなのに
今ここで「じゃあね」っていう顔を
どうしても見れないままで…

出典: 桜、咲いたよ/作詞:作田雅弥 作曲:作田雅弥

「知っていたつもり」は、実際そういう顔を何回も見てきたから。

なのに、離れ離れになる瞬間に、とりあえずの意味で「じゃあね」と言えないのは、この別れが一時のものと信じられる自信が彼にもないからでしょう。

さらに本当に伝えたいことがあって、でもそれを伝えることが正解なのかも迷っています。

それは将来の2人が向き合うかもしれない予想だにしない結果を、どこかで感じているようで…。

どこにでもいるカップルみたいですが、ありふれた想いにこもる表現のバリエーションは「2人(カップル)の数」だけあるのです。

そして込められた想いは遠く未来へと飛んでいる、深いシーンとなっています。

ここからテーマがガラッと変わる♪

この曲はここから視点が変わります。

引き続き歌詞に注目してみていきましょう♪

憧れと現実の間で揺れる、揺れる

憧れの都会の午後 (薮)
一人で食べるランチ
毎日が深夜残業  (有)
飛び乗る最終列車

出典: 桜、咲いたよ/作詞:作田雅弥 作曲:作田雅弥