Pa Pa Pa-Ya Pa-Ya 感じてるの? (吐息がBeatを上げて)
Eh-O O-Eh-O
Just just just heaven (heaven) 紅(あか)い薔薇を探してる
出典: 獣と薔薇/作詞:SAKRA 作曲:SAKRA
主人公が獣になる時がある・獣になったら動物さながらの動きで獲物を狙う…ということは分かりました。
では、彼が狙っている獲物とは何なのでしょうか。
察しのついている人もいるでしょうが、主人公の獲物はずばり「紅い薔薇」。
獣が薔薇を狙う…言葉にすると少し不思議ですが、あくまでこの言い回しは比喩と考えられます。
「獣」は理性を失った主人公のことなので、「薔薇」も何かのたとえと考えた方が分かりやすいでしょう。
薔薇は美しい花であり、古くから花は女性と強い結びつきがあります。
ということは、主人公が心惹かれる女性が「薔薇」なのでしょう。
先に解説しましたが、人間が理性を失うことがあるとすれば、多くの場合恋愛にまつわることになります。
要するに欲望に駆られて息を荒くしながら、主人公は薔薇を探し回っているわけです。
薔薇を見つけた時、自分は天国(heaven)にいるような夢見心地な気分になります。
飢えた野獣がやっと獲物を見つけた時、きっと「やった!」と思うのではないでしょうか。
実際は野獣にしか分かりませんが、歌詞でいう「天国」とはこれと近い感覚なのだと思われます。
奇跡を手に入れよう
耳ヲ澄マセバ 聴コエル合図
カッと眼を見開いて 奇跡を追え
出典: 獣と薔薇/作詞:SAKRA 作曲:SAKRA
引き続き1行目がカタカナ混じりの歌詞です。
狩りをする上で、音もまた非常に重要な要素となります。
獲物が動く音や、触れることによって音を立てる草。
これらをしっかりと聞き当てることで、野獣は獲物のいる場所を特定することができるのです。
そして音が聞こえた方向へバッと飛びつきます。
無論これは獣だからできることであり、人間にそんな聴覚と瞬発力はありません。
あくまでも主人公は獣になった時、そんなイメージで獲物を手折ろうとするのです。
たとえ獣でも獲物を捕らえることは、奇跡にほど近いものでもあります。
「奇跡を追う」とは「獲物を追う」ということなのではないでしょうか。
獲物を狩る獣
風の中 俺は獣になる
あの壁が 今日の獲物になる
ギラギラ 眼つきで愛を捜して
咲き誇れ 砂漠の薔薇 孤独でも
果たせない約束 マダ胸の中
生き続けているから
出典: 獣と薔薇/作詞:SAKRA 作曲:SAKRA
この歌詞は、主人公の心を端的に表している文章です。
日に日に獲物が変わっていくのはよくあることでしょうが、「壁」が獲物になるとはどういうことでしょうか。
今まで目的にしていた筈の薔薇は一体何だったのかも気になります。
主人公は愛を求めているわけですが、「壁」といえば行く手を塞ぐ試練にたとえることが多いです。
つまりこの壁を突破しなければ、主人公は真に望むものを手に入れられないということでしょう。
だから主人公は視点を変えて、立ちはだかる壁そのものを獲物にします。
この歌詞でいう「薔薇」は、女性のことではなさそうです。
主人公が心の中で抱いているものでしょう。
なんと、主人公も「薔薇」でした!
愛を手に入れた時、花が咲くということですね。
薔薇が咲くことが、「約束」を果たすことにもなります。
花そのものではなく、花を咲かすことが目的なのでしょう。
獣が恋をする相手
1番は獣になった主人公の説明を兼ねた歌詞でした。
2番からは少しきわどい雰囲気になっていきます。
獲物を捕らえた時、獣となった主人公はどうなってしまうのでしょうか。
獣の牙と薔薇の花弁
暗闇で光る牙と花びら 夜を切り裂いて何処へ行くだろう
Nobody can stop going going on Oh, yeah!!
出典: 獣と薔薇/作詞:SAKRA 作曲:SAKRA
主人公は「獣」でもあり、「薔薇」でもあります。
獣の武器の一つである「牙」は、本来獲物を狩る時に使うものです。
主人公は「夜」を切り裂くのに使っていました。
刃物みたいですね。
夜は薄暗くてネガティブなイメージがあります。
それを破くということは、ポジティブな思考や状況への転換を意味しているのではないでしょうか。
希望の光、つまり好きな人のいる場所に向かっているのかもしれません。
しかも切り裂くのに使っているのが牙だけでなく薔薇の花びらもあるのが意外です。
花びらでどうやって切り裂くのでしょうか。
牙と違って物理的なものではなく、気分を盛り上げるメンタル的な役割を果たしているように感じられます。
恋は駆け引き
変幻自在このSpeed 化かし合いのこのSpeed 誘う唇はSweet
Eh-O O-Eh-O
時の流れ猛Speed 胸の鼓動Hi-Speed 俺はお前がSuki
Eh-O O-Eh-O
出典: 獣と薔薇/作詞:SAKRA 作曲:SAKRA